新しい世界
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新しい世界を知って
私を取り巻く環境は
180度変化した
あなたのいない世界は
もう考えられない
新しい世界
まさか私が海賊船に乗るなんて思ってもみなかった。
だけど、あの時差し出された手の温もりは本物で。
誰でもいいから“仲間”っていうものが欲しかったんだー…。
名無しさんが麦わら海賊団の仲間入りを果たしてから初めて迎える今年最後の日。
そして、なんだかいつもと違うそわそわとした落ち着かない気分。
「さて、日頃の感謝を込めて今日はサニー号の大掃除よ。」
航海士のナミが指揮を執り各分担を振り分ける。
「アウ!ナミのいう通りだぜ。船は大事にすればしただけ長持ちして応えてくれる。野郎共、スーパー綺麗に頼むぜ!」
「「おー!」」
掃除道具を持ったルフィ、ウソップ、チョッパーのお子さまトリオは声高らかに拳を上げた。
「あいつら返事だけは一人前だわ…。」
呆れた様に呟く隣のナミを見て思わず笑みを浮かべる。
「名無しさん、あんたも笑ってないでちゃっちゃと取り掛かる!」
「はーい。了解。」
ビシッと敬礼すると、自分の分担場所である大浴場へと向かった。
浴槽から洗い場まで一人で掃除するとなると結構骨が折れる仕事だ。
掃除を終える頃には名無しさんの額には汗が滲んでいた。
「ふぅ…。よし、終わり!」
皆は各々の分担場所は終わっただろうか。
甲板に出るとルフィとウソップがモップがけ競争の真っ只中。
「よっしゃあまた俺の勝ちだな!」
「ルフィてめぇ、ゴムゴムの能力で卑怯だぞ。」
ここは手助けが必要なさそうだ。
変に手伝ったら私も競争に巻き込まれかねない。
そう思って名無しさんは二人の横を素通りして図書館へと足を運んだ。
「おや、名無しさんさん。どうかしましたか?」
図書館の分担であるブルックが入ってきた名無しさんの姿を見つけて声を掛けてくる。
「自分の場所は終わったから何か手伝える事ないかなぁって探してるの。ここは大丈夫?」
「そうでしたか。ここならー…。」
ブルックが言いかけた時、ロビンが姿を現した。
「あら、名無しさん。」