HOLY NIGHT
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
恋人たちの特別な日だから
本当は心の奥で期待していた
二人で過ごすクリスマスを…
HOLY NIGHT
12月24日
クリスマスイヴとチョッパーの誕生日ということもあり、サニー号の船上では盛大な宴が開かれていた。
「「カンパーイ!」」
「「チョッパーおめでとう!」」
主役のチョッパーは輪の中心で照れながら悪態をついた。
「そ、そんな祝われたって嬉しくねえぞ!」
その周りではクルー達が御馳走を囲み、美味しい料理とお酒に舌鼓を打つ。
「チョッパー、ちょっと来て。」
名無しさんはチョッパーの腕を引っ張って隣に座らせると青い箱を手渡した。
「これ、俺にくれるのか?!」
「もちろん。誕生日プレゼントよ。」
キラキラ輝く目で見つめるチョッパーが可愛くて頭を撫でる。
ガサガサと包みを開けると出てきたのは…。
「おぉ!桜だ!」
桜のマークが付いたリュックだった。
「ゾロと私で選んだんだよ。ゾロがチョッパーなら桜だろって言うから…。」
「お前ッ…。」
名無しさんの隣で飲んでいたゾロは焦って吹き出しそうになるのを堪える。
「ゾロと名無しさんが?」
チョッパーは大きな目をくりくりさせて驚いた。
「そういうのは言わなくていい。」
ゾロは頭を掻くと酒を一気に煽った。
「いいじゃない。本当の事なんだし。ね、チョッパー気に入ってくれた?」
「おう。俺、嬉しいぞ!ゾロ、名無しさんありがとう!」
貰ったリュックを大事そうにぎゅっと抱えて笑うチョッパー。
それを見てゾロも満足そうに口角を上げて笑い、名無しさんも笑顔になる。
やっぱりゾロの言った通り、これを選んで良かった。
「おーい、チョッパー!次はこっちに来いよ。」
フランキーに呼ばれて主役のチョッパーは大忙しだ。
「おぉー!すっげぇー!」
チョッパーの為に新しく発明したメカを御披露目してルフィとウソップも加わったお子様トリオは歓声を上げた。
「ふふ。チョッパー楽しそうだね。」
「あァ。そうだな。」
チョッパーを見る二人の視線はまるで子どもを見守る親の様に温かい。
ゾロと名無しさんは静かにグラスを交わして。
クリスマスイブの夜は更けていった。