特別な日
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プリッツの端を離した名無しさんはガックリと肩を落とした。
「お前ェの負けだな。」
項垂れている名無しさんを見下ろすかの様にゾロは満足そうに呟く。
「ッ…ゾロったら卑怯よ!全然自分から食べてこないから…。すっごく恥ずかしかったんだからね。」
「卑怯とは聞き捨てならねェな。負けは負けだ。それに…。」
ゾロは名無しさんの腕を引き寄せると、後頭部を押さえ付けて自分の唇を重ねた。
「っ…ん!」
火照った名無しさんの唇に重なるゾロのひんやりとした唇の感触が心地よかった。
口を抉じ開けたゾロの舌が彼女の舌を絡めとって吸い付く。
僅かに感じるお酒の吐息と、甘いキスに名無しさんはクラクラした。
離れていく舌に糸が引く。
「ごっそさん。」
ゾロは舌舐めずりしながら頬を真っ赤に染めた名無しさんの頭をポンポンと撫でる。
「急になにするのよ…!」
酸欠で目を潤ませながら名無しさんは深く息を吸うとゾロに視線を向ける。
「たまには名無しさんからキス、して貰おうと思ったンだよ。」
「え…。」
ゾロと名無しさんは付き合ってはいるが名無しさんの方からキスをした事は今までなかった。
「まァいい。徐々に慣らしていってやるからな。」
ゾロは名無しさんの肩を抱くと、耳元で囁く。
「負けた奴が言うこときくンだったよなァ?」
彼の紡ぎ出す低音は名無しさんの心臓の鼓動を速める。
「今晩のプレゼント、楽しみにしてるぜ。なァ…名無しさん?」
「な…っ!?」
ゾロが言った意味を悟って顔を赤くする名無しさんと。
彼女に背を向けて展望室に鍛練に向かうゾロはククッと笑みを溢した。
fin.