花占い
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好き…
嫌い…
好き…
あなたの気持ちを花弁で占いましょう
花占い
立ち寄った島で見付けた一面に咲き誇る白い花。
その景色に圧倒されて呼吸をするのを一瞬忘れてしまいそうになる。
名無しさんはその場に座り込み花を一輪摘むと花弁をぷち、ぷち、と一枚ずつ取っていく。
好き…
嫌い…
好き…
嫌い…か。
「はぁー…。」
すっかり花弁のなくなった茎をぽいっと落として盛大な溜め息をつく。
「溜め息なンざついて辛気臭ェな。」
「わ、ゾロ!いつから居たの?」
気配もなく背後に立っているゾロを見上げて名無しさんは目を丸くして驚いた。
「お前ェが花びら千切ってる時からだよ。」
ゾロはそう言いながら名無しさんの隣に座り、しっかしすげェ景色だな…。
と、花畑を賛美する言葉を呟きその場に寝転がると空を仰いだ。
花びら千切ってる時からって殆ど最初からじゃん…。
しかし、ゾロは名無しさんがやっていた行為など興味なさそうに欠伸をする。
最初から見られてたみたいだけど…ま、ゾロが花占いなんて知ってるはずないよね。
ほっと胸を撫で下ろして隣の彼に顔を向ける。
「それで、ゾロは何しに来たの?」
「用がなきゃ来ちゃ悪りィかよ?」
「いや悪くないけど…お昼寝なら船でだって出来るじゃない。」
肩肘を立ててこちらを見るゾロと視線が交われば彼は舌打ちをした。
「ッチ。うっセェな…。暇なら膝貸せ。」
「えっ!?わ、ちょっ…!」
有無を言わさず名無しさんの腰に手を回して引き寄せると自分の頭を膝の上に乗せた。
これって…!膝枕っ?
密かに心惹かれている彼の顔を見下ろすとゾロは既に目を閉じていて。
「…ゾロ?」
「あ?」
声を掛けられたゾロは迷惑そうに片目だけ細く開けると名無しさんを見つめる。
「このまま寝るつもり?」
「ッたり前ェだろ。」
それだけ言うとゾロは再び目を閉じて寝る体勢に入った。