みちしるべ
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ドンくさくておっちょこちょいで
迷惑かけてばっかりだけど
私でも役に立てるかな
あなたの道標に
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「いたぞ!麦わらの一味のロロノアと名無しさんだ!」
「わ、もう見つかった!」
停泊していた島で私とゾロの二人が町をデートしていたら海軍に見つかってしまって追い駆けっこ中。
「…ッチ、急げ!こっちだ。」
私はゾロの後を追うように林から獣道を通って森の奥深くへと逃げる。
「はぁっ…ちょ、ゾロ待って!」
走るのが早いゾロに付いていくのが精一杯で、足元を見ていなかった私は地を這う蔓に足を取られて転んでしまった。
「きゃっ!」
「名無しさん?!」
先を走っていたゾロは急いで私の元に駆け寄ってくる。
「おい、大丈夫か?」
繋がれた手に不本意ながらもドキドキしてしまう。
立ち上がろうと足首に力を入れると激痛が走った。
「だいじょ…、…痛っ!」
「大丈夫じゃねェだろ。海軍は…撒いたみたいだな。」
ゾロは辺りを見渡して追手がいない事を確認すると背中を向けて踞む。
「その足じゃ歩けねェだろ。オラ、乗れよ。」
「えぇ?!い、いいよ!私重いし…。」
まさかおんぶしてくれると思っていなかった私は酷く狼狽えた。
「そんな細ェ体して重くねぇだろ。バカ言ってないで早くしろ。」
確かに海軍を撒いたと言ってもこの足では船まで帰れそうにないし、無理して歩いても絶対迷惑をかけてしまう。
また海軍に見つかっても逃げ切れる自信はない。
覚悟を決めた私はゾロの肩に手を置いて体を預けた。
「…じゃ、失礼しまーす…。」
「おぅ。」
ゾロは私の太股に手を回すとゆっくりと立ち上がって歩き出す。