鎮痛剤
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今までのやり取りを見ていたゾロに声をかけられた。
「腹痛てェってのは…よくなったのか。」
「え。」
心配してくれてるの?
「あ…うん。一応…。」
「一応ってなんだよ。まァ、治ったならよかったな。」
ゾロは口角を上げてニヤッと笑った。
「…っ。」
まただ。
その顔には弱いんだ。
何だか恥ずかしくて顔が熱くて…。
やだ、絶対今の私顔赤いって!
「ゾ…ゾロが心配してくれるなんて珍しいね。明日は雨でも降るんじゃない。」
「ッチ、心配しちゃワリィかよ。」
「そんな事ないよ。嬉しいけど…。」
って…あれ?
ゾロは私の顔を真っ直ぐ見て、おでこに手を当ててきた。
あぁ。ゾロの手って大きいんだな…。
じゃなくて!
この状況は一体何なの!?
「あ!クソまりも!名無しさんちゃんに何触ってやがる。」
「あァん?コイツが赤い顔してるから熱あるかと思って触っただけだ。」
「え、名無しさん熱あるのか?薬出してやろうか?」
いやいやいや…!
ゾロに触られたので確実に熱出たかも。
「チョッパー…でも一時的なものだから大丈夫。」
「そうか。何かあったらすぐ俺に言うんだぞ。」
「うん。さっきの腹痛もチョッパーの薬のおかげで治ったんだよ。助かったよ、ありがとう。」
「そ、そんなに誉められたって嬉しくねぇぞ!コノヤロー。」
チョッパーはいつもの照れ隠しの踊りをすると、いつの間にか食事を終えてブルックの演奏で踊っているルフィ達の輪に入って行った。
「ちょっと、名無しさん?お楽しみ中の所悪いけど。今日はあなたが不寝番よ。分かってる?」
「あ、そうだった!忘れてた。」
「体調悪いなら私が変わってあげてもいいわよ。10万ベリーでね。」
「ナミ…お前なァ…。」
呆れ顔のゾロと。
「そんなナミさんも素敵だぁ~。」
メロリンなサンジ。
「もうっ。ナミったら!でも気遣いは嬉しい、ありがとう。私がやるから大丈夫。」
「あらそう~残念~。」
「名無しさんちゃん。何か食べたいものあったら言ってくれよ。後で夜食に持って行ってあげるから。」
「わぁ、楽しみ!サンジの作る料理なら全部美味しいから何でもいいよ。」
「かしこまりました。ではプリンセス、後のお楽しみって事で…。」
と、サンジは皆が食べ終わった食器の片付けで席を外した。
サンジの作ってくれる夜食、楽しみだなぁ。
名無しさんはウキウキしながら残りのスープを口に運んだ。
コイツ、嬉しそうにコックと話していやがる。
そういや…。昼間ナミのヤツが話してたな。コイツに好きなヤツがいるとか居ないとか。
…もしかしてコックの事なンか?
名無しさんもやっかいなヤツ好きになっちまったな。
アイツは女なら誰でもいいンだ。
お前の事なんざ特別視してねぇよ…。
そんな事にも気付かずに、さっさとスープ食べ終わっちまってラブコックに片付け手伝おうか?なんて言っていやがる。
ッチ…。
そんなにそいつがいいかよ。
まァ、俺にはカンケーねェ…。
何イラついてンだ。
ガキかよ。
フッ。と笑って酒を呷った。