テレパシー
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大きな島なので町も結構栄えていて通りにはたくさんのお店が建ち並ぶ。
私達は一軒の洋服屋に入った。
あ、これ可愛いかも…でもちょっと私には派手かなぁ。
花柄のフレアスカートを体に当てて鏡を見る。
「ねぇ、ゾロ。似合う?」
「あァ…。」
もう一着迷っていた、ピンクのチュールスカートも当ててみる。
「じゃあ、これはどう?」
「あァ…。」
ゾロはチラリと興味なさそうに見て呟くだけ。
「さっきと同じ反応なんだけど。じゃあゾロはどれがいいと思うの?」
「…これだ…。」
そう言って押し付けてきた服はスキニーパンツとブラウスで私の普段着と変わらない。
「私、こういう服はいっぱい持ってるじゃん。もっと他にないの?」
「…ねェ。」
「え?」
「そういうヒラヒラした服装は他の野郎に見せんじゃねェって言ったんだ。」
「ゾロ…それって…。」
「今の格好だって本当は誰にも見せたくねェ…。」
意味を理解した私の顔も、目の前のゾロの顔も赤くなっている。
ゾロはガシガシと頭を掻くと私に背を向けて、外で待ってる…とだけ言うと店を出ていった。
私の頬は自然と緩む。
それから散々迷った挙げ句、結局買ったのはゾロが選んだブラウスとスキニーパンツの二点のみ。
ウキウキ気分で店を出たが外で待っているはずの彼の姿が見当たらない。
おっかしいなぁ…あんなに目立つ頭で見付からないわけないのに。
もしかして私が遅いから先に船に帰っちゃった?!
でも黙って帰るなんてゾロに限ってそんな事は…また道に迷ってるのかも?
キョロキョロと辺りを見渡していると背後から肩を掴まれた。