交差する想い
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ある日の午後。
私はナミに用事があった為、船内を探していた。
サンジの所かと思ったがその姿はなく、キッチンには昼食後の洗い物をしているサンジだけ。
「名無しさんちゃんどうしたんだい?」
私の姿を見ると手を休めてサンジは問い掛ける。
「んー、ナミを探しているんだけど…どこに居るか知らない?」
「ナミさんならマリモに用事があるとかで展望台に行ったはずだけどなぁ。」
ナミがゾロに用事…?
珍しい、とは思ったけど同じ船の仲間だ。別におかしい事じゃない。
「そっか、サンジありがとう。展望台行ってみるね。」
後手に扉を閉めて展望台へと向かった。
梯子を上っていくと近付く二人の声。
怒っているような大きな声が耳に届く。
「……ゾロが好きなのよ!どうしてその気持ちが分からないの?!」
「るせェ!俺だって好きだ!けど…どうしてやればいいか分かんねェんだよ!」
…え?
ナミがゾロを好き…?
ゾロもナミが好きって言ったよね…。
なんか聞いちゃいけない場面に遭遇しちゃったみたい…。
私は梯子を上るのを止めて引き返すと、走って倉庫に身を隠した。
抑えきれない嗚咽と涙が次から次へと溢れてくる。
声を押し殺して私は泣いた。
そっか…そうだよね。
二人は私が仲間になるずーっと前から一緒に居たんだし、私よりお互いのことよく知ってるもん。
私がゾロの事好きになるくらいだからナミだって…ずっとゾロの事が好きだったんだ。