プレゼント
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そう言って私の額を指で軽く弾いた。
「…痛ッ。だってゾロらしくないこと言い出すから…。」
「バーカ。お前はなぁ…今日は何の日だよ。」
今日?ゾロと付き合った記念日でもないし、ゾロの誕生日でもない。
誕生日…?
「あ、」
「ようやく思い出したか。」
顔を上げれば自信満々に口角を上げたゾロと目が合って、思わず胸が高鳴った。
「私の…誕生日。」
そう考えれば今朝から様子がおかしかった他の仲間の行動にも合点がいく。
知らない島に着けば我先に冒険と言って飛び出していくルフィや、買い物に出掛けるナミやサンジが船に残っている。
「準備があるからお前のこと連れ出してくれ、だとよ。」
「そうだったんだ…。」
麦わら海賊団の仲間になってから迎える初めての誕生日。
皆が私の為に用意してくれているのが目に浮かんで胸が熱くなる。
「で、だから何か欲しいモンは?」
「…ううん。何もいらないよ。」
再度聞いてきたゾロの言葉に少し考えてから首をふった。
「遠慮すんな。お金ならナミの奴から借りてきた。」
「遠慮じゃないんだけど…じゃあ、私のお願い一つ聞いてくれる?」
「あぁ、今日は特別だ。何だってきいてやるから言ってみろ。」
町の喧騒から離れた二人は小高い丘の上に腰を下ろす。
「はぁ~キツかったぁ。」
「普段から鍛練が足りねぇんだよ。」
こんな丘に登るだけで息切れしてしまう私は本気で少し身体を鍛えようかと思った。