プレゼント
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あなたが隣にいてくれるだけで
私には最高のプレゼント
present
「名無しさん、島についたら俺と出掛けるぞ。」
「えー、読みたい本の続きがあったのに。」
「んなモンいつだって読めるだろ。いいから行くぞ。」
有無を言わさず半場強制的に連れ出された私だけど、ちょっぴり嬉しかったりする。
ゾロと私はクルー公認で付き合ってるけど船の上じゃなかなか二人きりになれないから。
「じゃ、行ってきまーす。」
昼過ぎに島に着いてゾロと一緒に船を下りると、船上のナミに手を振る。
「名無しさん、くれぐれもゾロのおもりよろしくね。」
「あはは、任せて!」
「お前らなぁ。」
ゾロ一人で出掛けさせれば迷子になったり、事件に巻き込まれたりしてろくなことしないんだから。
ゾロは眉間にシワを寄せて、私の手を引っ張った。
何気無く繋いでくれた手が嬉しくて頬が緩んでしまう。
「なにニヤけてンだよ。」
「んふふ、別にー。」
照れ臭くなって誤魔化したけど、ゾロもいつの間にか私と同じ様に口元に微笑を湛えていた。
「で、ゾロは町に何の用事?鍛冶屋さん?」
「あー…、用事なんかねェよ。」
「え?」
用事もないのにわざわざ船から下りるなんて面倒な事、絶対やらない男だ。
それでなくても普段は船番を任されて寝ているだけなのに。
回り込んで顔を覗き込むと、心なしか顔が赤い。
「用事なんて何だっていいだろ。それより、名無しさんは行きたいところねぇのかよ。」
「私?うーん…特にないよ。」
今日だって船から下りる予定もなくて、本の続きを読みたかったくらいなんだもの。
「つまんねぇ奴だな。」
「なによー!ゾロが強引に連れ出したくせに。」
頬を膨らませてプイッとそっぽを向けば、頬を押されて空気が音を出した。
「ぶふっ。」
「ダッセェの…。」
ゾロは笑いながら私の頭を優しく撫でて。
「じゃあ…何か欲しいモンねぇのか?買ってやってもいいぜ。」
「は?ゾロったらどうしちゃったの?熱でもあるんじゃ…。それともこれから大嵐?でもナミはそんなこと言ってなかったし…。」
背伸びして熱をはかるように額に手を当ててみる。
「お前も大概失礼だな。」