妄想GIRL
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「名無しさんちゃん、マリモなんてほっといて俺とデザートでも一緒に食べ…。」
急いで大浴場へ走る私の背中にサンジの声が悲しく響く。
大浴場への扉の隙間から覗くと既に風呂から上がった1人と1匹の姿。
一足遅かった…。
ガックリと項垂れる私。
「ゾロ、体洗ってくれてありがとな!気持ちよかったぞ。」
ゾロと一緒にお風呂入って…しかも体まで洗ってもらったなんて…。
チョッパーが羨ましいー!
「あれ…名無しさんどうしたんだ?」
覗いてる私の姿に気付いたチョッパーが声をかけてくる。
ふっ…と目線をゾロに向ければ、腰にタオルを巻いて牛乳を飲んでいる。
ぶはー!サービスショット!
風呂上がりの体最高!
…あれ、鼻血がー?
くらくらする…。
目を開けて起き上がるとそこはチョッパーの医療室のようで…。
「目ぇ覚めたか?」
私の顔を覗き込むゾロの顔が近い。
ダメだ…恥ずかしくて直視できない!
「なんで風呂入ってないお前が鼻血出して逆上せてブッ倒れんだよ。俺が此処まで運んでやったんだからな。」
感謝しろよ、と言ってゾロは呆れたように苦笑いする。
「それと、最近ずっと俺の回りをうろちょろしてただろ。」
えー!バレてたの?
絶対バレてない自信あったのになぁ。
「そんなに俺のことが気になるか?」
ニヤリと笑うゾロは、顔を反らせないように両頬を押さえつけてくる。
う…。
自分でも顔が赤くなるのがわかった。
「ぷッ…すげぇゆでダコみてェ。」
吹き出して笑うゾロの手が頬を離れて私の頭を撫でる。
「反応が面白れェから名無しさんはからかい甲斐があるな。」
もう。
人のことからかったりしてヒドイー!
拗ねた様に口を尖らせると…。
一瞬目の前が暗くなって、唇に温かい感触。
「…ごっそさん。」
目の前には口角を上げたゾロの顔。
い、今のって…キ…。
思いがけない出来事に目を白黒させる。
「ククッ。可愛いやつ…。」
最初にしちゃあ刺激が強すぎたか…?
でも、いつまでも待っていられねぇ。
「お前なぁ…俺の行動見てたなら少しは分かれ。」
ー!?
体を引き寄せれて私はあっという間にゾロの腕の中。
…私、今ゾロに抱き締められてるよね?
「おい、ちゃんと聞いとけよ?」
耳元で静かに囁かれて背中がくすぐったい。
「名無しさん、好きだ。」
fin.