恋煩い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私のこの病気を治せるのはあなただけ
love sickness
「ご馳走さまでした。」
「名無しさんちゃん全然食べてないけど、美味しくなかったかい?」
「ううん。とっても美味しかった。でも、ゴメンなさい。食欲なくて…。」
名無しさんは出された料理の半分も残したので、サンジは心配して尋ねたのだ。
残りはルフィにあげると言って食事の席を立つ。
ゾロは酒を煽りながら名無しさんの背中を横目で追いかけた。
名無しさんは甲板に出ると芝生に腰を下ろす。
はぁ…。
今日何度目か分からない深い溜め息。
先に食事を終えて、読書をしていたロビンが本を閉じて話し掛けてくる。
「あら名無しさん。何か悩み事?」
「う~ん…。ちょっとね。」
名無しさんは返事を濁すが、ロビンはお見通しの様だ。
「フフ。そんなにゾロの事が好きなのね。」
「え…。知ってるの?!」
「大丈夫。誰にも言わないわ。」
“皆知っているもの。”
喉まで出かかった言葉をロビンは飲み込んだ。
名無しさんがゾロの事を好きなのは皆にバレバレなくらい態度に出ている。
気付いてないのは、お子様トリオくらいで。
もちろんゾロ本人も、名無しさんから注がれる熱視線に少なからず気付いていた。
「ねぇ~ロビンお姉さま~。」
泣きそうな甘えた声を出す名無しさん。
「何かしら?」
「ゾロに、私がゾロのこと好きみたいよって言って…。」
「それは自分の口から伝えた方が相手も喜ぶと思うわ。」
「う~…。」
最もらしい意見を返されて、言葉が出ない。
本人に面と向かって告白するなんて。
想像するだけで緊張しちゃって絶対無理無理!!
「名無しさん、少しの勇気を持って。きっと大丈夫よ。頑張ってね。」
妖艶に微笑むとロビンはベンチから立上がり、キッチンへと姿を消した。