鎮痛剤
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ここはサウンドサニー号の甲板の上。
ナミとロビン、そして最近仲間になった名無しさんの3人が優雅にお茶を楽しんでいる。
しかし、先程から名無しさんの様子がおかしい。
あぁ、やっぱり2日目はキツイな。
お腹も痛いし。
「ちょっと名無しさん!いい加減お腹痛いならチョッパーに診てもらいなさいよ。」
「我慢は体によくないと思うわ。」
「う~ん、そうしようかな。」
そこにサンジがやって来た。
「プリンセス達。飲み物のおかわりはいかがですか?」
サンジは慣れた手付きでそれぞれのグラスへ飲み物を注いでいく。
「ナミさんにはオレンジジュースで、ロビンちゃんにはアイスコーヒー。名無しさんちゃんはアイスティーでよかったかな?」
「ありがとうサンジ君。お願いがあるんだけど名無しさんには温かい飲み物を用意して貰えない?」とナミは言い出した。
「ナミさんのお願いなら何でもきくぜ。でも名無しさんちゃん、温かい飲み物ってどうかしたのかい?」
さすがに男の人に生理痛だなんて説明
するのも恥ずかしいし、どうしよう。
困った名無しさんは
「ちょっとお腹が痛くてね…。」
と誤魔化して答えたけど勘の鋭いサンジにはピンときたらしい。
「大事なレディの体になにかあったら大変だ。後で部屋に飲み物は届けてあげるから休んでいなよ?」
あぁ。優しいな。
「ありがとうサンジ。じゃあチョッパーの所寄ってから部屋に戻るね。」
名無しさんは生理痛で重い腰を上げてチョッパーの医療室へと向かった。
コンコン
「チョッパー、居る?」
扉を軽くノックしてからノブに手をかける。
「居るぞ。名無しさん、どうしたんだ?」
医療室にはチョッパーと、先客が居た。
「あ、ゾロ。」
ゾロは上半身裸でチョッパーに傷の手当てをしてもらっている所だった。
「よぉ、名無しさんか。」
先日、敵襲にあった時に付いた傷だ。
「…傷、大丈夫なの?」
「何ともねぇよ。こんなもン掠り傷だってえのにチョッパーがうるせェんだ。」と少し口角を上げた。
その仕草に少しドキっとした。
それに…。
上着を着ていないゾロの体を目の当たりにすると、傷だらけだけど
鍛え上げられた体に目を奪われる…。
「名無しさん?何か用があってオレのところに来たんじゃないのか?どっか痛いのか?」
いけないいけない。
ゾロの体に見とれてたなんて。
慌てて目線を外す。
「じ、実はね、チョッパー…。」
どうしよう。
ゾロが居る前で生理でお腹が痛いだなんて恥ずかしくて言えないよ。
チラリとゾロの方を盗み見ると目が合った。
「ちょっとお腹が痛くてね…それでね、痛み止めを貰えたらな~って思って。」
「そうだったのか。じゃあちょっと薬品庫見てくるから待っててくれよな。」
椅子から降りるとチョッパーは部屋の奥へと姿を消した。
良かった。何とか誤魔化せたみたい。
チョッパーと私のやり取りを見ていたゾロはククッと喉を鳴らした。
「あンだ、名無しさん。なんか悪いモンでも喰って腹痛てェんか?」
「そんな事ある訳ないじゃない。もう!治療終わったなら早く出てったら?」
「そうかよ、じゃあ昼寝でもすっかな」
ゾロは上着を羽織ると大きく伸びをして出ていってしまった。