2+1(in three years)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
この子が生まれてからの3年間色々な事があった
生まれてすぐの事
何処から話が広まったか分からないが麦わらの一味に赤ん坊が乗っていると知れ渡り
他の海賊や海軍に頻繁に狙われる対象になったりした
そんな時、皆は勿論、ゾロも私も全力で戦って
何度も危機を乗り越えてきた
愛する存在が増えれば強くなれるのは本当のことで
私とミントの傍を離れず守ってくれた
あの時のゾロ誓いに嘘はなかった
私は私で、初めての子育てで何も分からず
夜泣きなどで眠れない毎日が辛くて苦しくて
言い知れぬ不安に襲われて潰されそうになって
さらに仲間に迷惑かけてしまう自分が嫌で
何回涙を流したか分からない
そんな私に、手を差し伸べて両手で包み込んでくれて優しい仲間
自分たちを頼ってくれ
辛い事は皆で分け合おうと交代で娘の面倒を見ることを買って出てくれた
自分一人の世界に閉じ籠もり、周りの事をしっかりと見えていなかった私に
頼ることを覚えろ、弱い事はいけない事じゃねェ
一人で何でも抱え込むな
何の為に俺やあいつらがいるんだって叱ってくれて、ずっと一緒に支え合って協力してくれた夫のゾロがいる
ゾロと私と皆からの愛情を受けて娘はすくすく成長した
「まま、つめたいねえ」
雪は一向に止みそうもない
さっきより強さを増した気がするのに娘は楽しそうに高い声を上げる
ゾロそっくりの緑色の髪の毛にふわふわと積もった新雪を払い除けてあげると頬を寄せて来る
寒さで少し赤くなった鼻とほっぺが、自分の娘ながらも可愛いなと一緒に微笑んだ
「ねえー、まま。ぱぱはどこいったの??」
くりくりとした丸い目が私の顔を覗き込む
ゾロは「パパって成りじゃねェから」
と恥ずかしがって何としても他の呼び方にさせたかったみたいだけれど今の今までパパ呼びで定着している
サンジにも散々、パパ呼びをイジられて喧嘩になったりもする
…そんなの気にすることないのにね
「パパは今、海にお魚とりに行っているところだよ」
せっかく雪かきしたのに、もう降り積もった雪をぎゅっぎゅっと足跡をつけて歩き、
甲板の端、海が見えるところまでミントを連れて行く
海には流氷が所々浮いていて
それを見るだけでも身震いしそうな冷たい海にゾロは潜っている
冬にしか出来ない寒中水泳の鍛錬だ、とか言っていたけれど、ついでに夕飯の魚もとってくるようにサンジに頼まれていた