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ゾロ先輩のマンションへ向かうタクシーの中。
ドキドキする気持ちを誤魔化したくて
外を流れる街路樹の夜景に目をやる。
一旦落ち着こうと深く息を吐くと、こちらを向いてるゾロ先輩と目が合う。
妙に真剣な目をした先輩に心臓が高鳴った。
目を細めた先輩の大きな手が私の頭を滑り、髪を撫でられた。
嫌な気持ちはしなかった。
優しく肩を抱き寄せられて、先輩の肩へと凭れ掛かるとゾロ先輩の低音が耳元で響く。
「俺は2年前からお前の事、好きだった。今もその気持ちは変わらねェ。」
突然の告白に心の準備もない私はびっくりして先輩の顔を見る。
嘘偽りのない。
吸い込まれそうなくらい綺麗で真っ直ぐな目。
私もつられて口を開く。
「私も…ゾロ先輩の事ずっと好きでした。」
少し緩んだ目元と、弧を描いた口は緊張の糸を解していく。
「名無しさん、誕生日当日も空けとけよ。」
「はい…。」
ゾロ先輩の手が私の手を取り、繋がれる。
暖かい温もりを感じながら
タクシーは幸せな二人を乗せて夜道を緩やかに滑って行く。
fin.