Kiss
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当たり前の様に隙間から舌が割り入ってきて口付けが深くなる。
ねっとりとした生暖かい感触と。
大好きな、ゾロの匂いが鼻を抜ける。
私の体が彼の与えてくれる悦びをもう覚えさせられている。
「んっ…ッ…。ふ…ゾ、ろぉ…。」
呼吸も儘ならなく苦しくなってきた時にやっと解放される唇。
互いの唇を光る糸が繋ぐ。
滲む視界に乱れた呼吸を整え様とする私とは反対にゾロは息一つ上がっていない。
キスだけで体に力が入らなくなった私は完全に骨抜きにされた。
「ナミ、名無しさんもこんな状態だから部屋借りるぜ。」
「まったくアンタは容赦ないわね。貸しは高いわよ?」
半分呆れた声色のナミが指でお金のサインを出した。
ぼんやりと働かない頭の片隅で聞こえる二人のやり取りは勝手に進められていく。
そしてナミから許可を貰ったゾロは正々堂々と女部屋に入って、私をベッドに下ろす。
「もう…ゾロったら。」
これから起こる情事を思うと何だか恥ずかしくて、照れ隠しでゾロに枕を投げる。
勿論それは簡単に避けられてしまい、ぽすっ…と枕が床に落ちた。
「ンだよ。名無しさんも欲しがって舌絡ませてただろ。」
ギシッと鈍い音を立てながらベッドに足を掛け、私の上に影を落とし。
近付くゾロの顔に、私はそっと目を閉じた。
fin.