マリモの日
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
とある港町に立ち寄った時、私は良い物を見つけた。
それがきっかけで後に自分の身に災難が訪れるとも知らずにー・・・。
マリモの日
ふふ、居た居た。
船番兼、昼寝中のターゲットを見付けて私は不敵な笑みを浮かべる。
手の中には先程露店で買った物がある。
足音をたてない様に細心の注意を払って近付く。
そろそろと手を伸ばし、デッキの手摺に立て掛けてある彼の刀を取ろうとすると。
「おい、何やってる。」
片目を開けて。
此方を睨み付けているゾロと目が合った。
「あれ、起きてた?」
「今起きた。」
ゾロは、ぐぅっと伸びをして立ち上がると刀を腰に差してしまう。
あ~あ。
「変な顔すんな。何を企んでる?」
もうちょっとで面白い事になりそうだったのに。
私は頬を膨らまして思いっきり嫌そうな顔してやった。
「べっつに~。」
「嘘つくな。お前、手に何か持ってンだろ。」
世界一の大剣豪を目指してるだけあって観察力鋭いわね。
流石私の彼氏!
「あは、バレてた?」
じゃーん!と効果音が出そうなくらい大袈裟に手を開いて、ゾロに見せ付ける。
今度はゾロが嫌な顔をする番だ。
「これで何しようとしてた?」
眉間に皺を寄せたゾロが言った。
「何って、マリモ。可愛いでしょ~マリモッコリって言うらしいよ。」
「コイツの名前は聞いてねェ。俺が聞いてンのはお前が何しようとしてたかだ。」
刀に近付いてた時点で薄々分かっているくせに。
私の口から言わせたいみたい。
「ゾロの刀にマスコットとして付けてあげようとしてた。」