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「あれ…ゾロは?」
目覚めると、部屋にはゾロの姿はなく。
代わりにチョッパーがちょこんと椅子に座っていた。
扉の向こうの甲板からは騒いでいるルフィ達の声が聞こえてくる。
「名無しさん、起きたのか。ちょっと熱測るぞ。」
チョッパーが差し出した体温計を脇に挟みながら問う。
「ねぇ、ゾロは…?」
「ゾロならちょっと町に用事があるからって出ていったぞ。」
チョッパーは器用に蹄でタオルを絞ると額に乗せてくれた。
ひんやりとしたタオルの感触が気持ちいい。
「そう…なんだ。」
町にお酒でも飲みに行ったのかなあ?
飲み屋のキレイな女の人に誘われてたりして…!
それより何より、ちゃんとサニー号まで帰って来られるのかな…。
マイナスな想像は考えれば考えるほど嫌な方向に進み、膨らんでいく。
外から聞こえてくる楽しそうな宴の声に、ベッドに寝ているだけの自分が寂しくて視界が歪みだす。
鼻の奥がツンとした。
「そろそろ体温計いいか…って、名無しさんどうしたんだ?!何処か痛むのか?」
泣いている私に気が付いたチョッパーがオロオロと狼狽えた。
「ううん、大丈夫。ごめんね、急に泣いちゃって…。」
ベッドから起き上がろうとした体をチョッパーが制止する。
「名無しさん!まだ熱が高いんだから薬飲んで寝てなきゃダメだ!」
「おう。名無しさん、起きたのか。」
そこへゾロが扉を開けて入ってきた。
彼の姿に目を二人は丸くする。
「ちょ、ゾロったらそれどうしたの!?」
ゾロの頭や肩の上にふわふわとした雪をこんもりと積もっている。
それも本人は全く気にした様子がない。
「外はすげェ大雪でな。おい、チョッパー診察ありがとな。今日の主役、ルフィ達が呼んでたぜ。」
それを聞いたチョッパーは嬉しそうに扉の向こうへと駆けて行った。