スノードーム
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聖なる夜は
愛するあなたと過ごす
甘くて
ちょっぴり切なくて
なんだかドキドキする
特別な日
スノードーム
「うっうっ…ぐすん。」
「オイ名無しさん、んな泣くな。」
「だって…こんな日に限って風邪ひくなんて、ありえないでしょ?」
私はベッドの端に座って此方を向くゾロを見る。
「泣いたってひいちまったモンは仕方ねェだろ。」
うぅ。
「でもぉ…付き合って初めてのクリスマスなのに。」
それに夏島出身の私にとって雪の降るクリスマスは初めてで楽しみにしてたのに…。
正論すぎるゾロの指摘に恨めしそうな顔で睨み返す。
停泊している港町はクリスマス一色。
綺麗なイルミネーションや華やかなイベントがあって楽しい、とナミ達から聞いた。
クルー達は私とゾロをサニー号に残し、町に出掛けている。
「ゾロと一緒にイルミネーションとか見たかったし、美味しい料理も食べたかったよ…。」
「クリスマスクリスマスって、俺は酒が飲めれば何でもいいけどな。」
ククッと笑うゾロから大きい掌が伸びてくる。
「さてと、もうおしゃべりは御仕舞いだ。熱あるんだからもう寝ろ。」
病人の私に付き添って優しくしてくれるけど、きっとゾロだって町に出掛けたかったはずなのに…。
風邪っぴきの私に付き合わせて申し訳ないやら、悲しいやらで。
拭っても拭っても、勝手に涙が溢れてくる。
…でも文句言いながらも、側に居てくれるのが少し嬉しかったり。
「ゾロ…ゴメンね。ありがと。」
「何謝ってんだ、変な奴。オラ、早く寝ねェと襲うぞ。」
「襲ッ…!?」
冗談とも本気ともとれるゾロの言葉に一瞬にして顔が熱くなるのを感じた私は恥ずかしさから、ぎゅっと目を瞑った。
「バァカ、病人の名無しさんを襲う趣味はねェよ。」
頭の上に乗せられた温かい手が優しく髪を撫でる。
ゾロったら急に熱を上げること言うんだもん。
目を瞑ってても彼の気配を感じとってドキドキしてしまう。
ギシッ…とベッドが軋む音と、布が擦れる音。
頭を撫でていた手が額から頬へと滑り落ちて、涙の跡を拭った。
愛するあなたと過ごす
甘くて
ちょっぴり切なくて
なんだかドキドキする
特別な日
スノードーム
「うっうっ…ぐすん。」
「オイ名無しさん、んな泣くな。」
「だって…こんな日に限って風邪ひくなんて、ありえないでしょ?」
私はベッドの端に座って此方を向くゾロを見る。
「泣いたってひいちまったモンは仕方ねェだろ。」
うぅ。
「でもぉ…付き合って初めてのクリスマスなのに。」
それに夏島出身の私にとって雪の降るクリスマスは初めてで楽しみにしてたのに…。
正論すぎるゾロの指摘に恨めしそうな顔で睨み返す。
停泊している港町はクリスマス一色。
綺麗なイルミネーションや華やかなイベントがあって楽しい、とナミ達から聞いた。
クルー達は私とゾロをサニー号に残し、町に出掛けている。
「ゾロと一緒にイルミネーションとか見たかったし、美味しい料理も食べたかったよ…。」
「クリスマスクリスマスって、俺は酒が飲めれば何でもいいけどな。」
ククッと笑うゾロから大きい掌が伸びてくる。
「さてと、もうおしゃべりは御仕舞いだ。熱あるんだからもう寝ろ。」
病人の私に付き添って優しくしてくれるけど、きっとゾロだって町に出掛けたかったはずなのに…。
風邪っぴきの私に付き合わせて申し訳ないやら、悲しいやらで。
拭っても拭っても、勝手に涙が溢れてくる。
…でも文句言いながらも、側に居てくれるのが少し嬉しかったり。
「ゾロ…ゴメンね。ありがと。」
「何謝ってんだ、変な奴。オラ、早く寝ねェと襲うぞ。」
「襲ッ…!?」
冗談とも本気ともとれるゾロの言葉に一瞬にして顔が熱くなるのを感じた私は恥ずかしさから、ぎゅっと目を瞑った。
「バァカ、病人の名無しさんを襲う趣味はねェよ。」
頭の上に乗せられた温かい手が優しく髪を撫でる。
ゾロったら急に熱を上げること言うんだもん。
目を瞑ってても彼の気配を感じとってドキドキしてしまう。
ギシッ…とベッドが軋む音と、布が擦れる音。
頭を撫でていた手が額から頬へと滑り落ちて、涙の跡を拭った。