inarticulate
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「ね、何してたの?」
隣に座ってニコニコと俺の顔を覗き込む彼女からフワリ…と微かに煙草の匂いがした。
「お前こそ今日一日コックと何してやがった。」
「…え?」
「コソコソ二人で怪しいことしてたんじゃねェだろうなァ…?」
「ッ、キャ…!?」
ゾロは名無しさんの肩を押し倒し、バランスを崩した上にのし掛かった。
「この匂い、気に入らねェな。」
首筋に鼻を近付けると強くなる煙草の香りに顔を顰める。
「や…!ちょ、ゾロ!サンジとは何も…!」
足をバタつかせた名無しさんの口からコックの名が出た瞬間、俺はその口を塞ぐ。
呼吸が苦しくて口を開けた中に無理矢理舌を突っ込んで犯す。
「んー!っ…ゾ、や…だぁ…!」
口の隙間から漏れた声にハッとすると、目に涙を溜めた名無しさんと視線がぶつかった。
「…悪りィ。泣かせるつもりはなかった。」
「ひっく…ちょっと怖かったよぉ…。」
涙を流す彼女の肩を抱き起こすと、そとまま向かい合って抱き締める。
「悪かった。もうしねェ。許してくれるか?」
「…うん。」
名無しさんの髪の毛を優しく撫でるとゾロは一呼吸置いて言った。
「このまま聞いてくれ。俺も名無しさんの事が好きだ。だから他の野郎と二人きりになったりして心配させんな。」
「ゾロ…。うん、私こそ心配かけてごめんね。でも…。」
抱き締めあった身体を離すと名無しさんはゾロの目を見て言った。
「ゾロ、誕生日おめでとう。ゾロの事が大好きだから今日はゾロの為に御馳走頑張って作ったんだよ?」
「!」
だからウソップやチョッパー、ロビンまでもが俺を頑なにキッチンに入れようとしなかったのか。
最初の二人の怯え方を見ると、どうせ俺をキッチンに入れるなとナミが脅したんだろう。
「あ、その顔はやっぱり忘れてたでしょ?」
「いちいち自分の誕生日と今日の日にちなんざ気にしちゃいねェからな。」
「それに…毎年名無しさんが覚えてて祝ってくれんだろ?なら俺は覚えとく必要ねェ。」
くしゃっと頭を撫でると、名無しさん恥ずかしそうにはにかんで笑った。
「うん!もちろん。この先も、ずーっとね。」
「おーい!名無しさんー!ゾロー!早く飯にしようぜ!」
キッチンの方からルフィが騒ぐ声が聞こえた。
「あ!大変、ルフィに全部食べられちゃう。」
急いで立ち上がろうとした名無しさんの手を引くと、自分の胸の中に収める。
「名無しさん、今夜は昼間居なかった分、離さねェからな。」
「っ…もー!ゾロったらエッチ!」
その顔は夕焼けみたいに真っ赤になっていて。
二人は手を繋いでキッチンへと歩いて行った。
「本日の主役の登場ー!」
「手なんか繋いじゃって…妬けるわね。」
「あら、何か名無しさん、顔が赤くない?」
「野郎共!宴だー!」
「カンパーイ!!」
「ゾロ!ハッピーバースデー!」
「誕生日おめでとう!」
fin.
隣に座ってニコニコと俺の顔を覗き込む彼女からフワリ…と微かに煙草の匂いがした。
「お前こそ今日一日コックと何してやがった。」
「…え?」
「コソコソ二人で怪しいことしてたんじゃねェだろうなァ…?」
「ッ、キャ…!?」
ゾロは名無しさんの肩を押し倒し、バランスを崩した上にのし掛かった。
「この匂い、気に入らねェな。」
首筋に鼻を近付けると強くなる煙草の香りに顔を顰める。
「や…!ちょ、ゾロ!サンジとは何も…!」
足をバタつかせた名無しさんの口からコックの名が出た瞬間、俺はその口を塞ぐ。
呼吸が苦しくて口を開けた中に無理矢理舌を突っ込んで犯す。
「んー!っ…ゾ、や…だぁ…!」
口の隙間から漏れた声にハッとすると、目に涙を溜めた名無しさんと視線がぶつかった。
「…悪りィ。泣かせるつもりはなかった。」
「ひっく…ちょっと怖かったよぉ…。」
涙を流す彼女の肩を抱き起こすと、そとまま向かい合って抱き締める。
「悪かった。もうしねェ。許してくれるか?」
「…うん。」
名無しさんの髪の毛を優しく撫でるとゾロは一呼吸置いて言った。
「このまま聞いてくれ。俺も名無しさんの事が好きだ。だから他の野郎と二人きりになったりして心配させんな。」
「ゾロ…。うん、私こそ心配かけてごめんね。でも…。」
抱き締めあった身体を離すと名無しさんはゾロの目を見て言った。
「ゾロ、誕生日おめでとう。ゾロの事が大好きだから今日はゾロの為に御馳走頑張って作ったんだよ?」
「!」
だからウソップやチョッパー、ロビンまでもが俺を頑なにキッチンに入れようとしなかったのか。
最初の二人の怯え方を見ると、どうせ俺をキッチンに入れるなとナミが脅したんだろう。
「あ、その顔はやっぱり忘れてたでしょ?」
「いちいち自分の誕生日と今日の日にちなんざ気にしちゃいねェからな。」
「それに…毎年名無しさんが覚えてて祝ってくれんだろ?なら俺は覚えとく必要ねェ。」
くしゃっと頭を撫でると、名無しさん恥ずかしそうにはにかんで笑った。
「うん!もちろん。この先も、ずーっとね。」
「おーい!名無しさんー!ゾロー!早く飯にしようぜ!」
キッチンの方からルフィが騒ぐ声が聞こえた。
「あ!大変、ルフィに全部食べられちゃう。」
急いで立ち上がろうとした名無しさんの手を引くと、自分の胸の中に収める。
「名無しさん、今夜は昼間居なかった分、離さねェからな。」
「っ…もー!ゾロったらエッチ!」
その顔は夕焼けみたいに真っ赤になっていて。
二人は手を繋いでキッチンへと歩いて行った。
「本日の主役の登場ー!」
「手なんか繋いじゃって…妬けるわね。」
「あら、何か名無しさん、顔が赤くない?」
「野郎共!宴だー!」
「カンパーイ!!」
「ゾロ!ハッピーバースデー!」
「誕生日おめでとう!」
fin.