フェスティバル
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「うん。名無しさんよく似合ってる!」
ナミに着付けしてもらい、ロビンには髪を結い上げてもらった。
「そ、そうかな…?」
鏡に映った私はいつもの自分じゃないみたいで少し照れ臭い。
「えぇ、可愛いわよ。」
そう言うロビンやナミの浴衣姿は色気があって女の私でも見とれてしまいそうだ。
「さ、皆のところへ行きますか!」
ダイニングに戻ると男性陣も浴衣に着替え終わっていた。
「わぁ~皆すごくカッコいいよ。似合ってる!」
「そんな名無しさんちゃんの浴衣姿にメロリンラブー!」
目をハートにさせたサンジが煙草からハートの煙を出している。
「ナミさぁ~ん、ロビンちゃんもクソ似合ってるぜー!」
クルクルと回りながら2人の元へ行ってしまったサンジを見て背後からゾロが呟く。
「ったく…てめぇは誰でもいいのかよラブコック。」
「…っ。」
後ろを振り向くと、さっきと同じ様に壁に寄り掛かり腕組みしてしているゾロ。
顔が熱くなるのが自分でも分かった。
やば…ゾロの浴衣姿めちゃくちゃカッコいいんだけど。
「そんな見んな。俺の顔に何か付いてるか?」
「つ、付いてないよ!浴衣すごく似合ってるね…。」
「おぅ。そう言う名無しさんは、馬子にも衣装ってやつだな。」
意地悪くニカッと口角を上げた。
「なッ!ナミー!ゾロが虐めるよー!」
「お、おい…!」
泣く振りをしてナミの元へ駆け寄れば急に慌てるゾロ。
「あんたまた、名無しさんの事からかって…。」
ナミはいつもの名無しさんとゾロのやり取りだと思って相手にしていない。
「おい、そろそろそのお祭りとやらに行こうぜ!いっぱい食べ物あるんだろー?」
「ナミ!俺わたあめが食べたいぞ。」
「はいはい。ルフィもチョッパーも分かったから。じゃあ皆行きましょ。」
「「おー!」」
島に降り立ったはいいが、数々の屋台が軒を連ねていてすごい人だかり。
名無しさんは目の前のゾロの広い背中を目印になんとか着いていってる状態だ。
「ま、待ってよ皆~早いってば。」
ドンッ…。
「あっ。スミマセン。」
他の観光客と肩がぶつかって謝ってる間に人の波に飲まれ、遂に背中を見失ってしまった。
周りを見渡しても見知らぬ人。人。
「どうしよう…完全に逸れた…。」
せっかく浴衣を着てお洒落したのに1人になってしまうなんて。
皆とお祭り行けるの楽しみにしてたのに…。
こんな所に立ち止まっていてもしょうがない。
仕方ない、船に戻れば誰が帰って来るだろう。と来た道を引き返そうとした。