フェスティバル
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夜空に咲く大輪の花を2人で見て。
陳腐な言葉で着飾るよりも
2人で感動を分かち合う。
それだけでしあわせ。
festival
ある島に停泊中。
珍しく名無しさん1人で船番をしていた。
比較的安全な島だから大丈夫だろうというナミの判断だ。
「それにしても暇だなぁ。早く誰が帰って来ないかな。」
1人で船にいると、特にすることもなくてダイニングでお茶するしかなかった。
しばらくしてナミを除いた全員が、ぽつぽつと船に戻ってきた。
「集合かけた張本人が来ねェとは…ったく、何してやがる。」
イライラとダイニングの壁に腕組みして寄り掛かっているゾロ。
「まりものクセにナミさんを悪く言うんじゃねえ!レディーにはいろいろ準備が大変なんですよねぇ~?ロビンちゃん。」
いつも通りハートの煙を吹かしているサンジ。
「ふふふ。そうね。」
「なあなあ、ウソップ。これから何が始まるんだ?教えてくれ。」
何かを知っていそうに頬笑むロビンの膝の上にちょこんと座っているチョッパー。
「それはなチョッパー、このキャプテーンウソップ様の…。」
「みんな~お待たせ!」
「ってオイ!」
ウソップが最後の台詞を言う前にナミが大きい荷物を背負ってダイニングに入ってきた。
「おいナミ、何が入ってるんだ?肉か!?」
「もぉー、ルフィは食べ物の事しか頭にないの?」
ナミが荷物の中身をテーブルの上に広げた。
「これって…!」
名無しさんはキラキラした目でナミを見た。
「そう。浴衣よ!今夜この島でお祭りがあるって貼紙見たから用意したの。」
「アウ!小娘やるじゃねえか。粋だなスーパー!」
各々自分の浴衣を手に取る。
「さぁ名無しさん、私たちと一緒に部屋で着替えましょう。」
「あ、うん。」
「ナミさん、ロビンさん、名無しさんさん、浴衣に着替えるときパンツ見せてもらってもよろしいでしょうか?」
「見せるか!アホ!」
ブルックとナミのやり取りを見て名無しさんはクスクスと笑う。
この麦わら海賊団の一味になれて本当に良かったと思った。
数々の死線を切り抜けてきた仲間の絆は強い。
ロビンに背中を押されてダイニングを出るときにチラリとゾロの横顔を盗み見た。
ゾロは浴衣を手にとって満更でもない顔をしていた。
ゾロの浴衣姿かぁ…。
想像しただけで頬が緩む。