雪山にて
フワフワとギルドの天井近くでトームマン達がキラキラ光る粉を撒き散らしながら飛び回っている。
それを操る男は何が楽しいのかさっきからニヤニヤしっぱなしだ。
「今度は何を始めたんだ?」
「ん~?楽しいこと」
「貴様はいつも楽しんでいるだろう?で?あの粉は何だ?」
「聞いても怒るなよ?」
「内容による」
相変わらずニヤつく男に先を急かす。
どうせ碌な事じゃ無いだろうとフリードの顔に書いてある。
「こないだ猫の日だったろ?」
「ああ、確か2月22日・・・って、嫌な事を思い出した・・」
「ん?これなら大事に持ってるゼ」
ニシャッと笑って一枚の写真を取り出す。
「可愛い猫耳フリードの寝顔写真」
「捨てろっ!」
「イ・ヤ」
ヒョイッと手を上に挙げられたらもうフリードには届かない。
「くそっ・・・闇のっ」
「はい、ちょっ〜と待った」
魔法を繰り出そうとしたフリードの手を押さえてトームマンを見上げる。
「今回はギルド全員が猫耳になっからサ」
「?」
話している間にギルドのあちこちでざわめきが起こる。
「何だ、こりゃあ」
「おい、サラマンダー。テメェ、何で猫耳なんか生やしていやがる」
「ああ?そーゆーお前もだろ」
「いや、お前たちだけではないぞ」
「あらあら、驚いたわねぇ」
呑気なミラジェーンはともかく、ほぼ全員がパニック状態。
「お、おいらの耳が猫耳に~」
「あんたはネコなんだから最初っからでしょ」
パニックに乗っかったハッピーにシャルルのツッコミが入る。
「何だか俺の耳が尖った様な気がする」
「「ホントだ(わね)」」
阿鼻叫喚ーーーどうするんだ~っと喚くメンバーをニヤついて見ているビックスローの向こう脛を蹴飛ばし
「猫の日はとっくに終わったのに何故いまさら」
「ん~、お前も今年は何もされなかったって油断してたし、薬屋で5袋200Jで猫耳の元を売ってたからギルドで撒いたら面白そうだなって。ただ、帽子被ってる奴とハゲてる奴には効き目が無いんだよナァ」
確かに、ビスカやリーダス、ジュビアは何ともなっていない。それと、マカロフを始めとした髪の寂しい人達も。
そして、のんびりと椅子に腰を下ろし周りの様子を見回しているビックスローも同じく何の変化もない。
「そうか。お前もフードのおかげで何ともないんだな?」
「そーゆーコト。おっ、去年みたいなカチューシャじゃなくて本物の猫耳が生えたゼ」
フサッとしたフリードの猫耳を触るビックスローの手をはね除けて、
「この薬の持続時間は?」
「被った量によるけど長くても一週間、早けりゃ2~3日カナ?」
「そうか。やはり、貴様も猫になるべきだろう?」
ニヤリと笑う。
「やっぱりこの騒ぎの原因はビックスローなのね」
猫の様なしなやかな動きでエバーグリーンが近付いて来る。
「トームマンが動いている時点でこいつしかいないだろう」
上に向かって手をあげ、
「プップ、降りてこい」
トームマンのうちの一体を呼ぶ。
「ムーリ、オレの言うことしか聞かねぇヨ」
余裕を見せて笑うビックスローを他所に呼ばれた一体がフリードの元に降りてくる。
「え?何でっ?」
「その袋を渡してくれ」
「ハーイ」
プップが持っていた薬袋をフリードに渡す。
「よしよし、良い子だ」
プップの頭(?)を撫でて袋を受け取るとビックスローに向き直る。それも最高の笑顔を見せて。
「エバ、ビックスローが立ち上がらない様に押さえてくれ」
「ええ」
ガシッ!と両肩をエバーグリーンに抑えられ、振りほどいて逃げるわけにもいかずおたつくビックスローにフリードが近付く。相変わらずとても良い笑顔で。
「他人を巻き込むなら自分もだろう」
髪を引き抜きそうな勢いでビックスローのフードを剥ぐと頭の上にバッサーッと袋に残った粉をぶちまける。
「全く、毎度碌な事をしない・・・っ、おいビックスロー、しっぽを付けてたのか?」
「んナ訳ネェだろっ」
「じゃあ、それは?」
ビックスローの腰の辺りで動いている長いしっぽ。
何で?と、自分で掴んで引っ張ってみると痛みを感じる。
「被りすぎると猫オプションが増えるみたいだな」
「そう言えば髭も」
ビックスローの顔を間近で見ていたエバーグリーンが言いかける。
バッと自分の顔を触ったビックスローが頬に妙な違和感を感じフリードとエバーグリーンに目で問い掛ける。
「ハッピー達みたいな髭が生えてるぞ」
「いつ元に戻るのかしらね?」
同情の余地なしと言わんばかりにサラリと返される。
「オレまで猫になるなんて計算外ニャア」
「ニャア?」
「言葉まで」
思いきりよく吹き出さない様に口元を抑えながら
「これに懲りたらもうくだらない悪戯は止めろ」
「ホントよ。フリードに仕掛けてもアタシを巻き込まないで」
「おい、エバ・・・」
それを操る男は何が楽しいのかさっきからニヤニヤしっぱなしだ。
「今度は何を始めたんだ?」
「ん~?楽しいこと」
「貴様はいつも楽しんでいるだろう?で?あの粉は何だ?」
「聞いても怒るなよ?」
「内容による」
相変わらずニヤつく男に先を急かす。
どうせ碌な事じゃ無いだろうとフリードの顔に書いてある。
「こないだ猫の日だったろ?」
「ああ、確か2月22日・・・って、嫌な事を思い出した・・」
「ん?これなら大事に持ってるゼ」
ニシャッと笑って一枚の写真を取り出す。
「可愛い猫耳フリードの寝顔写真」
「捨てろっ!」
「イ・ヤ」
ヒョイッと手を上に挙げられたらもうフリードには届かない。
「くそっ・・・闇のっ」
「はい、ちょっ〜と待った」
魔法を繰り出そうとしたフリードの手を押さえてトームマンを見上げる。
「今回はギルド全員が猫耳になっからサ」
「?」
話している間にギルドのあちこちでざわめきが起こる。
「何だ、こりゃあ」
「おい、サラマンダー。テメェ、何で猫耳なんか生やしていやがる」
「ああ?そーゆーお前もだろ」
「いや、お前たちだけではないぞ」
「あらあら、驚いたわねぇ」
呑気なミラジェーンはともかく、ほぼ全員がパニック状態。
「お、おいらの耳が猫耳に~」
「あんたはネコなんだから最初っからでしょ」
パニックに乗っかったハッピーにシャルルのツッコミが入る。
「何だか俺の耳が尖った様な気がする」
「「ホントだ(わね)」」
阿鼻叫喚ーーーどうするんだ~っと喚くメンバーをニヤついて見ているビックスローの向こう脛を蹴飛ばし
「猫の日はとっくに終わったのに何故いまさら」
「ん~、お前も今年は何もされなかったって油断してたし、薬屋で5袋200Jで猫耳の元を売ってたからギルドで撒いたら面白そうだなって。ただ、帽子被ってる奴とハゲてる奴には効き目が無いんだよナァ」
確かに、ビスカやリーダス、ジュビアは何ともなっていない。それと、マカロフを始めとした髪の寂しい人達も。
そして、のんびりと椅子に腰を下ろし周りの様子を見回しているビックスローも同じく何の変化もない。
「そうか。お前もフードのおかげで何ともないんだな?」
「そーゆーコト。おっ、去年みたいなカチューシャじゃなくて本物の猫耳が生えたゼ」
フサッとしたフリードの猫耳を触るビックスローの手をはね除けて、
「この薬の持続時間は?」
「被った量によるけど長くても一週間、早けりゃ2~3日カナ?」
「そうか。やはり、貴様も猫になるべきだろう?」
ニヤリと笑う。
「やっぱりこの騒ぎの原因はビックスローなのね」
猫の様なしなやかな動きでエバーグリーンが近付いて来る。
「トームマンが動いている時点でこいつしかいないだろう」
上に向かって手をあげ、
「プップ、降りてこい」
トームマンのうちの一体を呼ぶ。
「ムーリ、オレの言うことしか聞かねぇヨ」
余裕を見せて笑うビックスローを他所に呼ばれた一体がフリードの元に降りてくる。
「え?何でっ?」
「その袋を渡してくれ」
「ハーイ」
プップが持っていた薬袋をフリードに渡す。
「よしよし、良い子だ」
プップの頭(?)を撫でて袋を受け取るとビックスローに向き直る。それも最高の笑顔を見せて。
「エバ、ビックスローが立ち上がらない様に押さえてくれ」
「ええ」
ガシッ!と両肩をエバーグリーンに抑えられ、振りほどいて逃げるわけにもいかずおたつくビックスローにフリードが近付く。相変わらずとても良い笑顔で。
「他人を巻き込むなら自分もだろう」
髪を引き抜きそうな勢いでビックスローのフードを剥ぐと頭の上にバッサーッと袋に残った粉をぶちまける。
「全く、毎度碌な事をしない・・・っ、おいビックスロー、しっぽを付けてたのか?」
「んナ訳ネェだろっ」
「じゃあ、それは?」
ビックスローの腰の辺りで動いている長いしっぽ。
何で?と、自分で掴んで引っ張ってみると痛みを感じる。
「被りすぎると猫オプションが増えるみたいだな」
「そう言えば髭も」
ビックスローの顔を間近で見ていたエバーグリーンが言いかける。
バッと自分の顔を触ったビックスローが頬に妙な違和感を感じフリードとエバーグリーンに目で問い掛ける。
「ハッピー達みたいな髭が生えてるぞ」
「いつ元に戻るのかしらね?」
同情の余地なしと言わんばかりにサラリと返される。
「オレまで猫になるなんて計算外ニャア」
「ニャア?」
「言葉まで」
思いきりよく吹き出さない様に口元を抑えながら
「これに懲りたらもうくだらない悪戯は止めろ」
「ホントよ。フリードに仕掛けてもアタシを巻き込まないで」
「おい、エバ・・・」
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