過去文リメイク※NARUTO中忍試験途中まで
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「それではこれから火影様より〝第三の試験〟の説明がある!各自 心して聞くように!!
では 火影様、お願いします!!」
「うむ。 これより始める"第三の試験"…その説明の前にまず一つだけ…はっきりお前たちに告げておきたいことがある!!
………この試験の真の目的についてじゃ
何故…同盟国同士が試験を合同で行うのか?
〝同盟国同士の友好〟〝忍びのレベルを高めあう〟その本当の意味をはき違えてもらっては困る…!
…この試験はいわば―――
同盟国間の戦争の縮図なのだ
歴史をひもとけば今の同盟国とはすなわち…かつて勢力を競い合い争い続けた隣国同士。
その国々が互いに無駄な戦力の潰し合いを避けるために敢えて選んだ戦いの場…
それがこの中忍選抜試験のそもそもの始まりじゃ…!」
1「(なるほど、まあ賢明だな)」
ナル「な……なんでそんなことしなきゃなんねェんだってばよ…!中忍を選ぶためにやってんしゃねーのかよ!」
「確かにこの試験が中忍に値する忍を選抜するためのものであることに否定の余地はない。
…だがその一方でこの試験は……国の威信を背負った各国の忍が命懸けで戦う場であるという側面も合わせ持つ!」
イノ「国の威信…?」
「この〝第三試験〟には我ら忍に仕事の依頼をすべき諸国の大名や著名な人物が招待客として多勢招かれる。
そして何より各国の隠れ里を持つ大名や忍頭がお前たちの戦いを見ることになる。
国力の差が歴然となれば〝強国〟には仕事の依頼が殺到する。
〝弱小国〟とみなされればその逆に依頼は減少する。…そしてそれと同時に隣接各国に対し、〝我が里はこれだけの戦力を育て有している〟という脅威、
つまり 外交的…政治的圧力をかけることもできる」
キバ「だからってなんで!命懸けで戦う必要があんだよ…!?」
「国の力は里の力…、里の力は忍の力…。
そして忍の本当の力とは――――命懸けの戦いの中でしか生まれてこぬ!!
この試験は自国の忍という〝力〟を見てもらう場であり…見せつける場でもある。
本当に 命懸けで戦う試験だからこそ意味があり、だからこそ先人たちも〝目指すだけの価値がある夢〟として中忍試験を戦ってきた」
テン「ではどうして…、〝友好〟なんて言い回しをするんですか!?」
「だから始めに言ったであろう!意味をはき違えてもらっては困ると。
命を削り戦うことで力のバランスを保ってきた慣習。これこそが忍の世界の友好なのじゃ。
第三の試験の前に諸君に もう一度告ぐ。 これはただのテストではない……
これは己の夢と里の威信を懸けた、命懸けの戦いなのじゃ」
ガア「何だっていい…それより早くその命懸けの試験ってヤツの内容を聞かせろ。」
「フム…。 ではこれより〝第三の試験〟の説明をしたい所なのじゃが…、実はのォ…ゴホン」
「…恐れながら火影様…、ここからは〝審判〟を仰せつかったこの…
月光ハヤテから…」
「………任せよう。」
火影の言葉を聞き、ハヤテは立ち上がった。
ハヤ「……皆さん初めまして。ハヤテです。」
ゴホッ…と、ハヤテは咳込んだ。
ハヤ「えー 皆さんには〝第三の試験〟前に…やってもらいたいことがあるんですね……」
やつれた顔に、ゴホゴホと咳込みながら話すハヤテに、下忍らは少なからず頼りなさを感じていた。
1「(…演技くせぇ。咳込みは相手を油断させるためのクセみたいなもんだろうな…)」
コウ以外は。
ハヤ「えー… それは本選の出場を懸けた、〝第三の試験〟予選です…」
シカ「予選って…!どういうことだよ!!」
1「めんど」
サク「先生…その予選って…、意味がわからないんですけど…、今残ってる受験生で なんで次の試験をやらないんですか?」
不満の声が上がる中ハヤテは口を開いた。
ハヤ「えー 今回は…、第一・第二の試験が甘かったせいか…、ゴホッ・・少々人数が残り過ぎてしまいましてね…。
中忍試験規定にのっとり予選を行い〝第三の試験〟進出者を減らす必要があるのです。」
サク「そ、そんな…」
2「まあ…規定ならしょうがないわね」
ハヤ「先ほどの火影様のお話にもあったように〝第三の試験〟にはたくさんのゲストがいらっしゃいますから…、
だらだらとした試合はできず、時間も限られてくるんですね…」
1「ま、どんな素晴らしい戦闘の連続であろうと…あまりに長いと飽きちゃうしねぇ」
ハヤ「え――― というわけで…体調のすぐれない方…これまでの説明でやめたくなった方。
今すぐ申し出て下さい。…ゴホゴホ……これからすぐに予選が始まりますので…」
キバ「……!!これからすぐだと…!!?」
3「ねえねえ!(小声)」
2「…どうかしたの?あざみ(小声)」
3「体調が優れない方ってまさにあの人のことだよね?(小声)」
2「…………そ、それは言っちゃダメよ、(小声)」
1「(そんな事は無さそうなんだがなぁ……どう見ても元気万端だろあのハヤテとかいう人。)」
カブ「あのー…、ボクはやめときます。」
カブトが手を挙げ、棄権を宣言した。
その言葉に7班は大きく動揺した。
1「(いや…どう見ても元気ハツラツだろうあいつ……それに…あのチャクラの流れ方…医療忍術も使えるはずだよな?…筆記試験前の違和感といい…なんなんだ?)」
コウにとってもこのカブトの棄権は予想外であった。
そしてカブトに続き、男女が2人、手を上げた。
女「私もよ。こんな胸糞悪い戦い、願い下げだわ」
男「俺も棄権する。悪いな、ナガシ」
ハヤ「え―――と…、ゴホッゴホッ…、木ノ葉の…薬師カブトくん…に、沼原ソコナシさん、それと長橋ワタシくんですね…。では下がっていいですよ……。
えー他に辞退者はいませんか?ゴホッコホ、あ…えー 言い忘れてましたがこれからは個人戦ですからね…、自分自身の判断で御自由に手を上げて下さい」
ナル「カブトさん…!何でやめちゃうの!?何でだってばよ!?」
カブ「すまない…ナルトくん…。けどボクの体はもうボロボロなんだよ、
実は…第一の試験前に音の奴らとモメた時から左の耳が全く聞こえないんだ……
そのうえ命懸けって言われちゃボクにはもう…」
1「(いや、嘘だろ。チャクラの流れも、傷の割には元気だし両耳も聞こえてるはず…なんなんだ?どうして嘘をつく?
それに、どうしてさっきからちらちらと音の上忍に意識を向ける?スパイとか、じゃ、ないよな…身元はハッキリしているはずだし…寝返った…とかじゃ、ない、よ、な? つか、)」
サス「…ッ!」
コウは横のしんどそうなサスケをちらりと見、軽く肩をぶつけた。
1「…お前ホント大丈夫かよ?…もし予選が終わっても解決法見つかんなかったら俺んトコ来い。なんとかできると思うから(小声)」
サス「……ああ…悪ィ、(小声)」
サクラの説得イベントカット!!