過去文リメイク※NARUTO中忍試験途中まで
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移動後。
2『隣ね。』
シカ「・・・どーも。」
3『隣だよかったあああ!でもなにこの最悪ポジション怖い怖いまじ怖い嫌嫌いやぁーー!コウ助けて!!』
1『はいはいはいはいはいはい。』
鬼月はシカマルの左隣、
あざみは一番前の一番窓際、
コウはあざみの右隣の席になった。
イビキ「試験用紙はまだ 裏のままだぁ。そして 俺の言うことをよく聞くんだ。」
全員が席に付き終わると、イビキは口を開いた。
イビキ「この第一の試験には 大切なルールってもんがいくつかある。
黒板に書いて説明してやるが質問は 一切受け付けんからそのつもりでよーく聞いとけ。」
イビキはチョークを持ち 黒板に字を書き始めた。
イビキ「第1のルールだ!まず お前らには最初から各自10点ずつ持ち点が与えられている。
筆記試験問題は全部で10問各1点・・・。そして ――この試験は減点式となってる。
つまり問題を10問正解すれば持ち点は10点そのまま。しかし問題で3問間違えれば持ち点の10点から・・・
3点が引かれ7点という持ち点になるわけだ。」
2『(珍しいわね・・・、減点式なんて。)』
イビキ「第2のルール・・・。この筆記試験はチーム戦。つまりは受験申し込みを受け付けた三人一組の合計点数で合否を判断する。
・・・つまり合計持ち点30点をどれだけ減らさずに試験を終われるかをチーム単位で競ってもらう。」
サクラ「ちょ・・・ちょっと待って!持ち点減点式の意味ってのも分かんないけどチームの合計点ってどーいうことぉ!!」
2『(何で質問しているのかしら。しかも今答え言ったじゃない。・・・あの子本当に頭良いのかしら?)』
耐え切れず質問してしまったサクラを軽蔑する鬼月であった。
イビキ「うるせぇ!お前らに質問する権利はないんだよ!これにはちゃんと理由がある。黙って聞いてろ!」
1『(ざまぁww怒られてやんのwwww)』
イビキ「分かったら肝心の次のルールだ。
第3に 試験途中で妙な行為――
つまり、カンニング 及び それに準ずる行為を行った、と ここにいる監視員達に見なされた者は・・・、
その行為1回につき持ち点から2点ずつ減点させてもらう!」
サクラ「あ!」
イビキ「そうだ!つまり この試験中に持ち点をすっかり吐き出して退場してもらう者も出るだろう。」
サクラ「(なるほど・・・筆記問題以外にも減点の対象を作ってるってことね)」
コテツ「いつでもチェックしてやるぜ」
監視員の一人、コテツがニヤリと言った。
1『惚れた。何あの人カッコイイ。』
3『ちょっ、コウ?!』
すごく・・・場違いです。な事を呟いたコウにあざみは焦ってツッコんだ。
イビキ「・・・・不様なカンニングなど行った者は自滅していくと心得てもらおう。
仮にも中忍を目指す者、忍なら・・・・・立派な忍らしくすることだ。」
1『・・・・・・(なんか引っかかる言い回しだな)』
なにこの変わり身の早さ。
イビキ「そして 最後のルール・・・・。この試験終了時までに持ち点を全て失った者・・・および 正解数0だった者の所属する班は・・・・・、
3名 全て道連れ不合格とする!!」
2『(え・・・?)』
3『(ちょっ・・・・!)』
1『(あー・・・・なるほどね。)』
イビキの絶望的ルールに、会場内の大多数の下忍が目を見開いた。
3『・・・・・・・・・・、(汗汗汗)』
あざみは混乱しながら硬直した状態で滝のように冷や汗を流していた。
イビキ「試験時間は一時間だ。 よし・・・、
始めろ!!」
イビキの合図と共に受験者達は一斉に問題用紙を表返した。
2『(まずは暗号文みたいね。・・・・・・なんだ、簡単だわ。)』
鬼月は普通に一問目から問題を解いていき、
3『・・・・・(わからん、これもわからん、つか全部わからん。無理無理無理無理死ぬやばい死ぬってこれ)』
あざみはナルトと同じ戦略を取り、
1『(わかる、これも大丈夫、これも。・・・・・このままいくと見積もって全問大体30~40分くらいか・・・)』
コウは問題文のみをざっと読みまわし、解き終わり時間を計算していた。
*
1『(大体30分程か・・・よし!)』
コウは何を思ったか問題用紙を裏返し、頭を抱えているあざみの問題用紙を横から裏返し、身を寄せた。
2『コウ・・・?(小声)』
問題用紙を裏返されたあざみはとっさにコウの方を見た。
1『こっちみんな。いいかよく聞け、一度しか言わんぞ。口を挟んだら許さんぞ。(小声)』
あざみは慌てて視線をコウから逸らした。
イビキ「・・・・。」
イビキは前列で堂々と行われた行為をちらりと横目で見た。
1『今この問題をざっと見たところかなりの余裕を残して終わりそうだったんだ。
だからね、私が問題を解き終わったら その後そっちの問題用紙に答えを写す事にする。(小声)』
2『!』
1『もちろん立派なカンニングだけど今回は一度したら終わりとかじゃない。むしろこのテストはカンニング公認の情報収集能力テストでもあるみたいだしね。あ、ごめん脱線したw
・・・話戻すけど、この作戦でまず持ち点0は防げる事になる。ちなみに実行した際に減点される点は多めに見積もって各4点。今の会話も含めてね。・・・・異存はある?(小声)』
あざみは首を振った。
1『オッケー。じゃあ問題解き終わったら鉛筆置いて溜息付くから、そしたら問題用紙から手を退けること。それまでは問題用紙表にして待ってろ。(小声)』
そういった後コウは体制を戻し裏返した問題用紙を表返し、問題を解き始めた。
あざみも問題を表返し、とりあえず顔を伏せ、居眠りの体制でコウを待った。
イビキ「(・・・・・なるほどな。・・・対之コウか・・・・面白い奴だ。)」
イビキはにやりと試験官の方を見、イビキに気付いた試験官も、まったくですと言わんばかりにフッと笑い返した。