マダラおじいさまといっしょ!※本編割り込み
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相も変わらず五影の猛攻をマダラは全く寄せ付けない。
なお、ついでのコウは手を出しもせず、オオノキに仕掛けられた空中戦や集中攻撃を受けようとも、掠り傷ひとつなく飛んでいた。
綱手も我愛羅も、コウを引き合いに出し語りかけてくるが、目の前のこの男こそがコウの変化であるとまだ気付いていない。
コウはため息を吐いた。奇しくもマダラが退屈のため息を吐くのと同時に。
「つまらん。醜いだけでなく全くつまらんとは救いようのない」
マダラは不意にコウの懐に踏み込むと、須佐能乎の刀でその片腕を切り取ったのち、逆の方向へ蹴り飛ばした。
「おお?」
迫る刃の軌道を目にした瞬間、瞬時に己に幻術をかけ痛覚を遮断したコウは、呻きのひとつも上げなかった。
むしろ、蹴り飛ばされた空中で腕の切断面からチャクラ糸を伸ばして手繰り寄せた。
着地するなり離れた腕はノーモーションでくっつき傷も嘘のように無くなった腕を何事もなかったなように振った。
「なにがですか?」
「影共を含めたこの時代の忍がだ。砂利どころか塵にも等しい」
「……」
聞こえるように紡がれた言葉に、五影はぐっと顔をしかめた。
「……しかしだ」
マダラは顎に手を当てて、観察するようにコウの腕を見つめた。
その隙を逃さずにやって来た攻撃を、しかしまるで見もせず軽々と叩き落とした。
「お前のチャクラ、千手のものでもうちはでもない。
むしろ、その辺りの塵を少しずつ混ぜ込んだような、全く普通の寄せ集めだ」
「まあ、私は一族の中でも特に始祖の血が薄いみたいですよ」
「つまり弱者を寄せ集めた雑種だ。
だというのに、何故お前はこんなにも面白いのか」
愉快そうに口角を上げるマダラに、コウは柔らかな微笑を返した。
「面白いですか?」
「ああ。お前は柱間のように傷を癒す。お前は柱間のように莫大なチャクラを持つ。お前の術はオレに届く。
お前は影共よりも面白い」
マダラは唐突に印を組み、目前の対之に火を吐いた。
およそ当たったら丸焦げだろう出力。
「きゃー」
しかし対之はまるで軽く水をかけられたかよのような素振りで、当たり前のようにそれをチャクラを纏って防いだ。
その様子にマダラは満足げに目を細めた。
「砂利と違って、じゃれあいができる。
影共など放って遊ぶか?」
「遊んでくれるんでふか!!?!!」
炎を振り払い、コウは顔を輝かせた。
マダラはすでに次の印を結んでいた。
「そう簡単にバテてくれるなよ」
「件の砂分身ほどやわじゃありませんよーう!」
五影はこの会話中も幾度となく攻撃を仕掛けていたが、まるで届いていなかった。
地は抉れ、山は砕け、植物が暴れ、無数の竜巻が走り回り、天からは岩や炎が降りしきる。
地獄のようだった。
コウとマダラが戦いに入ってから、五影は巻き添えを食らわないようにするのが精一杯……いや、逃げ切ることも出来ず、己の凄惨な瀕死体を野に転がしただけだった。