マダラおじいさまといっしょ!※本編割り込み
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一方、3個目を創り出して力を収めたマダラは、3個目の対処を行うコウの姿を見つつ、傍らに居る青年姿のコウの肩を抱いた。
「あの砂利どもと……面識があるのか」
「ありますね。
一応、木の葉の忍って肩書きなんですよ私も。抜け忍認定されかけてますけど」
目前で、ゴバァンと玉が弾けた音が響いた。
3個目が崩されていく様子を、マダラは「まるで尾獣玉だな」と面白い動物を見るような目で見上げた。
「小娘、幾つだ」
「16になりますね」
「子を産める歳か。その強さなら……当然分娩経験はあるのだろう?」
「乱戦の世から抜け出した現代では強い子の誕生はそこまで切望されてませんよ。
そしてこのご時世、十代の分娩は異端です」
「無いのか?」
「……あります」
「その異端がお前か。回りくどい。
許婚と言っていた奴の子か?血と強さを混ぜ合わせたものが見たいという気持ちは分かるが」
「いえ。許婚を殺したのは私が6つの時です
でも、許婚を愛するように彼らを愛したから産んだ」
「……複数系か。何人産んだ?」
「3人です」
「その齢にしては、多い方だな」
「産んだのは分身ですよ。私は私だがそれぞれ別の男を愛した」
「少なくとも10ヵ月は分身を維持し続けていたということか。面白い。
しかし……分身が己とそぐわぬ自我を持った時点で、何故始末しない」
「私は、自分が何者なのか定まりたくない。
自分を見つける度に分身しその自分を担当させることで執着を薄め、一所に心を置くことなく進んできました」
「……あいつのようなことを言う。闇はないようだかな」
ふふ、とコウは返事がわりに曖昧に笑った。
「そういえば、私が産んだ最初の一人はうちはの子なんすよ」
反応を伺ってみればマダラの表情や呼吸は変わらなかったが、チャクラの僅かな動揺を察知した。
「誇りを忘れたうちはなど、今更どうでもいい」
気になっているのに意地をはって、一度言ったことを通そうと強がるのは、生前と変わらないのかとコウはチャクラを見るようにマダラの胸元を見つめた。
「木の葉のうちはは滅びましたよ」
「……なんだと?」
「貴方の予見通り。曾御義祖父さんのように……里と一族を天秤にかけた、ひとりのうちはが皆殺しにした」
「……オレの予見と柱間のことを何故知っている?」
「貴方の子を産んだ対之」
「見られていたと。薄気味悪い」
「その皆殺しにした方のうちはの子です」
「ハ、結局は強い血を求めているではないか。
その妊娠はやはり血でか?それとも交わったか?」
「どちらと言えば義孫と認めてくれますか?」
「……フン……まあいい。その齢の女にしては大したものだ」
「おほ?!本当ですか!!」
「オレが貴様と同じ歳の頃、敵として戦っていたらさぞや楽しめたことだろう」
「わーい!」
「だがまだ、認めたわけではない」
「頑張ります!っと……」
「分身を解除したな」
「修羅場になりかけててうける」
「お前を好いているようだが?交わってやらぬのか」
「え、やだよ。焦がれてない男に身をやれるかよ」
「それもそうか。お前は美しいが、あれは醜い」
マダラは抱いたコウの肩を突き飛ばそうとしたが、コウはビクともしなかった。
その体幹の良さに機嫌を良くしたのか、静かに笑んで一度ポンと叩いて手を離した。
「突然口説かれて義孫はときめきました」
「お前の一族にもう血はやらん」
「なんかコウさんが変化してからやけに接触してませんか?
まさかソッチの趣味が……?」
冗談めかしたように無が自分の肩を隠すように抱けば、
「…………」
ギロッ、と、マダラが無(カブト)を睨み付けた。
「女がつまらんだけですよ」
ねーっと
何となく入れられたフォローはマダラに無視された。
しかしカブトはそこでコウに興味を移したようで、その顔を覗き込むようにして口を開きかけた
「コウさ――」
「カブトとか言ったな」
しかし故意か偶然か気紛れか。マダラが割って入った。
「……」
カブトは大人しく視線を移した。
「お前はどこまで知っている?…オレの事を」
「冗談抜きで言うならば、
おそらくですが……初代火影柱間と戦った終末の谷で
アナタは死んでなどいなかった」
マダラは表情一つ変えなかった。
が、コウはマダラの感情の揺れを感じていた。