マダラおじいさまといっしょ!※本編割り込み
夢小説設定
この小説の夢小説設定□このブックはドリーム機能を使用しています。
名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…穢土転生だと……!?
輪廻転生の術ではないのか…!?」
「長門は違う人々に輪廻転生の術を使いましたよ――」
穢土転生にて呼び出されたうちはマダラの目前。
二代目土影・無の隣に、もう一人居た。
チャクラの量は凡人程度。
細い手首。
それはこちらに向かって媚びるように手を組んで笑う、少女だった。
このような荒野にはおよそ似つかわしくない。
「――御義祖父さま!」
「誰だ貴様は」
マタラはグッと眉間にしわを寄せ、殺気を込めて威圧的にコウを睨みつけた。
「ンァアアア!!かっわいい!!実物すごい!」
コウは仰け反って奇声を上げた。
臆している様子は微塵もなかった。
「……」
マダラはそれを放置し、視線をコウから無に移した。
「説明してもらおうか」
「……話すより実際に見た方が早いだろう。あと、ソレに聞いても無駄だ」
無はマダラに背を向け、我愛羅第4部隊の居る方角へと歩んだ。
マダラは少しの間を置いたのち、それに続いた。
「アッおいてかないで!?おふたりともひどいわ!」
背中に投げかけられた高い声にマダラは煩わし気に舌を打った。
「おい、あの不快な砂利は要るのか?」
「好きにしろ。アレは益にも害にもならんそうだからな」
無からの返答に、マダラは間髪入れず振り返ってコウに蹴りを入れた。
「んっ!やっと振り向いてくれたね、御義祖父さま!」
しかしその足は簡単に止められた。
「!」
接触点にチャクラの形態変化でできた壁が出現し、マダラの足を止めていた。
補足するならばそれは、須佐能乎のような強度を持っていた。
ただの砂利ではないのか。
確かめるようにマダラは火遁をコウに吹き付けた。
「おっ?」
コウは見てから瞬時に同じ印、同じ術、同じ威力のそれをぶつけて相殺した。
その時マダラの写輪眼が拾った。
術を使う前後で、チャクラの量が全く変化していない事に。
「小娘。貴様のチャクラ、少ないものと思っておったがそれは……調整術式か?」
「んん!よくわかりましたね!その通りです!」
初めて仕組みを当てられたコウは、それは目を輝かせて嬉しそうに頷いた。
「実力を隠し油断を誘う卑怯な術式だ。」
「ガーン!ううう好きで刻まれたわけじゃないですー御義祖父さまのばか!」
「先ほどからいい加減にしろ小娘。そのチャクラ、お前はうちはの血を引いてはおらんだろう」
「私の許婚があなたの孫なんですよ!御義祖父さま!!」
「身に覚えがない。その孫とやらを連れてこい」
「もう殺しましたから無理です」
「なんだと?」
「私の一族の血継限界の力を訓練もなく酷使したせいで気が狂って殺しました」
「お前の一族の?」
「これです」
コウは光る金に十字と円環が浮かぶ瞳でマダラと視線を合わせた。
マダラは「ほう」と、その頭を掴んで引き寄せ、その金を観察した。
「あだだだ、足浮いてます御義祖父さま持ち上がってますって目覚めちゃう」
「見た事のない眼だ。何ができる?」
痛いと言いつつまんざらでもなさそうなコウの言葉を全く無視して、マダラは問う。
「ん、んー、とにかくよく見えます。半径1km全方位。そこに規定量以上のチャクラを込めると、込めた分だけ何百倍と視野は広がります。訓練なくいきなりそれやると見え過ぎて気が狂います」
「それだけか」
「あとー、全遁使えるようになります。威力や使いこなせるかは素質によりけりですが」
「使えぬな」
「戦闘向きではないですね。争いの無い里でしたし」
興味をなくしたマダラは掴んでいたコウをポイと捨てた。
投げられたコウは「おーう」と軽く着地をしてトテテとその脇へ追いついた。
その姿を一瞥しマダラは歩みを速めた。
「……話を信じるとすればオレの孫とやらは愚かな男だ。それを孫と認めることは出来ん。つまり貴様を義孫と認めることもせん」
「そんなあ!柱間さんとあなたの血が混ざりあった子なのに!」
コウの思惑通り、その言葉に
ピタと、マダラの足が止まった。
「どういうことだ」
コウはマダラの手を引っ張って歩みを再開させながら血妊娠についての話をした。