□14 緋色の花つ月編開始まで[8p]
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時の流れは遅いのに、月日が流れるのは早いものだ。
おびただしいほどの影分身を使って修行しなければの話だが。
「マギレ君も補助供給必須とはいえ影分身修行しまくっててよく発狂したり老け込んだりしないなあ……」
「まあ、そうしてるからね」
「脳クチュ強い」
「やってあげようか?」
「洗脳に頼るような根性なしは父様の娘失格だと思うのでやめてください」
影分身の数的な意味で私ほどの濃密さはないとはいえ、マギレ君も密度の高い修行を経て日々成長している。
得意分野である隠密、稀な才能を持つ肉体強化、そのふたつをこなせているならこれもできるだろうということで医療忍術。
以上3つを重点的に伸ばしているらしい。
そのように教えてもらった。
「ところであなたはいつになったら影離れできるようになるの?」
「……」
「マダラの娘が聞いて呆れるわ。一生扉間の術におんぶにだっこで居続けるつもり?違うと言うなら早く示しなさい」
「近いうち必ず完成させます」
「近いうちというなら今日中かしら」
「すみません……まだ、10年はかかりそうです」
「なら一か月以内に出来るわね」
「はい。必ず」
そして影分身の代わりとなる術の開発をせっつかれた。
いや、私がマダラの娘に認められなきゃヤバイって話したんだし、そのために言ってくれている事ってのはわかるけどさ…。
要求レベルが天井知らずなんですよね。
ちなみに。
ハオリが使っている影分身は、扉間が作った影分身とは似て非なる別物だ。
というのもハオリは元来、ハゴロモとハムラの時代に、チャクラではなく仙力…つまり自然エネルギーを活用して生きていた人種だ。
ただし、その中身は間違いようもなくNARUTOとBORUTOを愛読していた転生トリップ者。
つまり、チャクラの代わりに仙力を用いて、扉間の影分身を模造したものこそが、ハオリの影分身なのだ。
いうなれば仙法・影分身といったところか?
生前まさかこの時代まで生きるなど、思いもしていなかったハオリはこれを、当時そのまま『影分身』と名付け、今も惰性でそう呼んでいるだけなのだ。
で、それを踏まえてもういっこ。
「鉛分身用の印を作ってもいいなら、今までの新術開発と同じノリで多分3年もあれば完成いけそうな気がするんですけど……」
「私は『自分のみに依る、経験反映を可能にする、比類なき分身術を作れ』と言ったのよ。印なんて結ぶものじゃないわ」
実は、対之一族特有の片手印を考案したのも彼女だったりする。
動機を聞けば、印を発案したインドラと同じ土俵に立ちたかったから、だとさ。
「――だからといって、手やそれ以外を使った独自の印を一から作ったところで、それを組むために必ず体のどこかが塞がるの。実践で使用する術における完成度を求めるなら、最終的に行きつくのはノーモーションでの発動に尽きるわ」
「でも母さんは実践でも印めちゃ組んでた記憶が……」
「あなたと違ってコウにはその必要がなかったもの。印を結んでたからって不利になるようなことは絶対になかったし、だったら負担の少なさで優る印組みを取るわよ」
「うわ全く反論できん」
「そもそも彼女が私に乞うたのは、そして、私が求められたことしか教えていないのは、その必要を感じなかったから。
で、その知識はすでにあなたの記憶にあるはずよ」
「まあはい。仙力の扱い方とか上位互換瞳術の解説とか写輪眼系統の瞳術をもってしても見分けられない分身の作り方とか…」
「そうね……そもそも、コウがかつて使用した忍術すべてに言えることなんだけど。
それを使った記憶があるのに、なんでそれに基づいてパッと使えないのかしらあなたは」
「それはもちろん生まれ持っての瞳術すらまともに使えない、一族きっての落ちこぼれだからですが」
「うちは伝説の血と対之最強の血が泣くわね」
「超人化型の突然変異だった母と違って、劣化型の突然変異で悪うござんした」
「なら、楽で脆い道に逃げず努力しなきゃ」
「おっしゃる通りです」
ええ、それはもう。
要求レベルが天井知らずなんですよ。