□14 緋色の花つ月編開始まで[8p]
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そして翌日。
「今日は、校舎に組まれた足場での、戦闘訓練を行う!」
「前に校舎を崩した訓練と似てるね」
せやろか。
ちなみにマギレ君のチームと対戦振り分けられて華麗に負けてきました。やったね。
「負けちゃったけどナイスファイト。悔しかったけど、えんこちゃんさっきのアシストすごく良かった!クワ君もあの時しっかり意図汲んで打ち上げてくれてありがとう!!最後私が足首掴まれず避けれてたらなー…あっ負けたの間違いなく私のせいだわ本当にごめん!」
落ち込むチームメイトは適当に慰めといた。
待機時間中、ボルトに話しかけられたりもした。
「なあ、號。なんでお前はそんなに呑気なんだよ」
「いや何が?」
「委員長のことに決まってんだろ!お前、昨日も全然心配する素振りすらしてなかったし……」
「はあ、まあ」
「委員長の秘密とか知ってたんだろ?知ってて、それでも仲良くしてたって……。本当は心配なんじゃないのか?號も…」
「いや、なんでさ」
「はあ!?なんでって……」
「だってスミレちゃんが戻ってこないわけないじゃん。むしろみんな何をそんなに心配してるのか不思議でたまらないんだけど」
「いや、だって委員長は……!」
「ボルト君はもう少し大人を信じた方がいいよ。マギレ君だって言ってなかった?」
「……委員長と、いのじんの父ちゃんと、オヤジを信じてる…って言ってた」
「ま、そういうことだよ。私も」
「……オヤジ、昨日早めに帰ってきてさ。でも、オレの話、全然聞いてくれようとしなかったんだってばさ」
「んー……まあ、たとえ自宅でもいつどこで誰が聞いているかもわからないし、おいそれと口に出来ない情報も多いだろうしなあとしか。私達みたいな子供にできることって言ったら信じて待つだけだと思うよ」
「~~~…なんでわかってくれねえんだ!裏切られてからじゃ遅いんだってばさ!」
「アハハ」
「……もういい!」
「あらあら」
ボルト君ご機嫌ナナメさんでした。
で。
この後ミツキは足場ぶち壊したし、スミレちゃんは帰ってきた。
髪飾りを変えて。
ハオリの言ったとおり。
特に驚きも何もなく、放課後が訪れて。
いつも通り、修業して。
次のイベントという名のアニメ回は。
もう少し先の定期試験でデンキ君とイワベエ君による友情の火事場。
さらに先の水上歩行を習ったらサラダちゃんおつかい大冒険。
もっと先でひまわりちゃんが風邪を引く。
「……んー」
卒業までに、どれだけ強くなれるのか。
まだ獣。まだ砂利。…やっと、小さな砂利。
今日の夕方がまた一年始まる。もしくは数時間か、数日か数か月か数年か、どれほどになるかはわからないが。
どんなに痛くても、どんなに苦しくても、どんなに辛くても、どんなに嫌でも。
それでも私は、現実に還りたくないのだ。
そのために、ずっと私は、何でもしている。
毎日たくさん聞こえる、私の声。
いやだ、やめたい、いたい、つらい。
黙れ。
黙れ黙れ黙れ黙れ。
これは、私が自分で選んだ道なんだ。
この道を越えれば、やっと私は、私として生きていけるのだ。
だから、歯を食いしばって進み、血を流しながら踏み出すことを、辞めるわけにはいかないんだ。