□13 鵺騒動終了まで[7p]
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「はいよいしょー」
「うぐっ!?ケホッゴホッ 投げるならひとこと言ってください……ッ」
「すまんすまん」
影分身から寄越されたマギレ君を受け止めた。
少し衝撃で驚いてはいるが問題ないな。
鵺には衝撃いかないように、かつ見えないように忍ばせながら、チャクラの形態変化で衝撃を受けた。
私はそのままマギレ君を前に座らせ、後ろへずれた。
……スペースつくったんだ実は。
簡単に言うとチャクラを少しずつ流し込むように分け与えて、徐々に大きくなってもらったわけだ。
三人から五人ギリギリで乗れる大きさになってくれてる。
「スミレさん!
よかった……!生きててくれてありがとう!」
「……!」
「ボルトさん、ありがとう!」
「おう!
って待て號!?お前、まさかこっちが本体なのか?!」
「実はそうでした」
「え……?!」
「馬鹿野郎!委員長と死ぬつもりだったのかよ!?」
「過ぎたことなんてどうでもいいだルルォ?!」
「よくねえ!」
「うるせえ!」
「二人とも今はそんなこと話してる場合じゃないと思うけど」
マギレ君がしっかり捕まったのを確認してか、私の後ろにミツキが飛び乗ってきた。
全員の体重を感じた鵺が速度を上げた。
頑張れ頑張れ。
重そうだからチャクラを微量ずつ流し込んでやってるんだけど、ちゃんと糧にしてくれてるようで減速することはなかった。
鵺は跳び上がって、落盤を踏みつけて上昇し、蔦や縄の上を走り込む。
たまにぶつかりそうになる岩塊はボルトやミツキ、マギレ君が忍具なり術なり近くを落ちる石をキャッチして投石なりして除去してくれている。
私は鵺のかたいモフモフを堪能するのとチャクラ流すので忙しいから。
おっとマギレ君の頭部に落石が当たりそう。払ったろ。
「號!」
丁度前方のひときわ大きな落岩を両腕で押さえたミツキの、慌てた声が後頭部にぶつかった。
あ、名前呼ばれたの珍しいな。
「うっ」
なんか思いきり石で殴られた気がしたんだけど。
後頭部。
あー角度的に、ミツキの脇をすり抜けて斜め後方から飛んできた感じか。
どっかの岩が勢いよくぶつかって変な方向に跳ね返りでもしたのかしら。
「どうしたミツキ?!」
「號ちゃ……!?」
うれしー。
振り返ってくれたボルトとスミレちゃんの姿が遠ざかる。
「號さん!」
手を伸ばしてくるマギレ君。
すまんな、すげー良いところ打っちまったみたいだ。
なんか手足がビリッと痺れて動かねえし、感想以外の思考が働かねえ。
どうしようという気にならねえ。
目を閉じて瞳術を発動し、見守りモードに入るくらいしか。
この世界は重力強くねえし落下死なんてそうしないだろ。
あとで駮口寄せして奇跡の生還するからしばらくサヨナラ!
「號さんッ!!」
うわ躊躇無く飛び降りてきた。
「マギレくん!」
「マギレ!」
ほらびっくりされてるよ。
マギレ君は落下する岩を足を蹴って落ちる速度を速め、真っ逆さまな私に追いついてきた。
落ちざまにクナイを振りかぶっている。
「ごめんなさい!」
意を決したような声をあげ、歯を食いしばって彼は私の肩甲骨のあたりを浅く切りつけた。
いてぇ。
と思っていればマギレ君は流れるようにクナイを手放し、切りざま切断されていた私の髪束をつかみ取りつつ、今開いた傷口に親指を押し付けた。
もう片方の手では、知らない片手印を結んでいる。
私の一族の物だ。作中に白がやっていたやつとは全く別の法則だから一目でわかる。
「真実!炎の危機である!!証拠をもって呼び出さん!
ゆえに我が意思に従う屈辱を今だけは耐え忍びどうか聞き届けよ!!」
なんか叫び始めた。
その声は、今の片手印の影響か?どこか遠くへと響いている。
などと思っている間に、続けて違う片手印を結び始めた……それも知らない印の組み合わせだ。
その間マギレ君は唇を噛んで血を流すと、髪束を掴んでいる方の手――私の血が付いている親指――でその血を拭いとった。
そのまま、私とマギレ君の血が混じり付いている親指を下へ向けるようにして、髪を握る拳を奈落へと伸ばした。
ヒュルヒュルと風圧が襲うが、ものともせず。
「炎の 火種と――」
片手印を結び終わると、少年はすぐに私の身体に手を回し、強く引き寄せた。
そして、
「炎の 薪 の!」
ハッキリとした発音で、
「名に
おいて!!!」
声を、
張り上げた。
「異界口寄せッ!!」
ボッ
と。
特有に弾けた白い煙と共に、
太鼓を打ち鳴らしたような嘶きが、空間いっぱいに木霊した。
やるやん。