□11 鵺発生直前まで[6p]
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授業を受ける本体を視界に入れつつ、私は各生徒の顔や素振り、得意不得意等を観察する。
ネタがあればダシにするし、この範囲が得意そうな様子のヤツにはあとで勉強聞きに行く。
効率よくクラスメートの好感度を上げるために。
そんな影分身の私。
影分身といえば。
最近、影分身の疲労還元を先延ばしにする方法を考えた。
封印術を使ってね。
つまり、消える時になったら、あらかじめマーキングを施しておいた本体に自らを封印すればいい。
経験は得られないが、それと共に疲労なども先延ばしにできる。
修業をより効率化するために考えたのが術を考えるに至った始まりだ。
修業できる時間には限りがある。いかにその時間内を無駄にせずいられるかだ。
影分身の疲労還元にバテている暇などない。
そのツケは一日の終わり…布団に入って寝る直前に封印を解く。
そして出てきた、消える一歩手前の影分身たちに一気に消えてもらえば、もう気絶。死んだように眠る。毎晩そんな感じ。
まあ、毎度桁違いの経験値を得て、日ごとに成長している実感もあるけど。
ハオリが私に封印術をやれと言ったのは間違いではなかった。戦闘以外にも何かと応用が利く。
『こういう術をベースにこういうことは出来ないか』
なんて相談すれば、ハオリは新術の開発も積極的に手伝ってくれた。
そんな昼休み。
今日も一人図書室へ歩んだ。
あの本の、昨日見たページがもう一度読みたい。
いつものように、少し遠回りをして目的地へ向かう。
トラブル三昧な人通りを避けるように。あとをつけでもしない限り図書室へ向かっていると察されないように。
さてしかし、
目的を持って向かっているときに限って、
邪魔は入るもんだ。
「ねえ」
「今日のお前はなんなんだよミッキー」
「ボクの名前はミツキだよ」
「マジレスをありがとう。ボルトについててなくていいの?」
「ボルトを見ていたいのは今もだけど、それより優先順位が高いことがあればそっちをやるよ」
最も人目につかない道に差し掛かったところで、彼は狙い済ましたかのように現れた。
背後からやって来たミツキは、ニコニコと、爬虫類を思わせる笑みでそこに居る。
足を止めて周囲を探る。
彼以外の気配はない。
もし何か不審なものがあれば私の影分身が、影分身を新たに作ってから消えることで情報を渡してくれるはずだし。
それもない。
では遠慮なく。
「大蛇丸さんから伝言でも持ってたり?」
「……ううん?別に?」
「なら仲良くなれって任務?」
「その質問は、どちらにせよイイエ以外に答えられないと思うけど」
「たしかにそうだ ンッンッンw」
「よく知ってるんだね」
「そうでもないよ。私は他人を知るのが一族いち苦手だし」
「ふうん。末恐ろしい一族だ」
「ありがとう。それじゃあ私はこれで」
話を切り上げて、それるように横にずれて足を踏み出した。
が。
知ってたけど、連動するように立ち塞がられた。
「號は、委員長についてどう思う?」
「それが本題か」
「うん」
「言うてどんな答えが欲しいか決まってんじゃないの?」
「……どうだろう?」
ミツキは指先を顎先に当てた。
「欲しい言葉があったのかな?なにかを君に期待してるのかな?
君はどう思う?」
「オウコラ」
まるで生まれたてのように愛らしいやつだな。
「なにか気に障った?」
「いや別に、面白かっただけ。」
まあ、思考し選択することが彼のテーマなのだと思っているから、いいんだけどね。
「で なんだっけ?委員長について?まあ可愛い子だと思うよ。私の可愛い子にモテる可愛い子」
「マギレのことを可愛い子って思ってるの?君より背が高くて、男なのに」
「君も可愛いし、ボルトも六代目も大蛇丸さんもその側近も可愛いと思うよ。水月とか年取っても愛嬌すごいよね」
「……本当に物知りなんだね」
「キミがそう思うならキミの世界ではそうなんだろうね」
「否定するの?」
「私は頭が悪い。そういうことだよ」
「ふーん。
それで、委員長についてだけど、君はどこまで知ってるのか聞きたかったみたいだ」
「ほう。それまたなんで?」
「…………わからない。君はわかる?」
なにいってだこいつ
「わからんけど。例えば、
私を他の普通の子供にしておきたくないのかなミツキくんは?
それともただ人に言えないことを共有したうえで傍に居てくれる相手が欲しいの?
それとも委員長に対する自分の考えを客観視して比較したい?
何か、選択したい事でもあるの?その選択の答えはもう決まっていて、後押しするものが欲しかったり?」
といって心を読む労力をこんなとこで使いたくないから。
完全な推測を適当に指折り羅列してみれば、
「……やっぱり、答えが帰ってきた」
ミツキは袖口を口元に、より深く満足げに笑っていた。