□8 ストーカー事件終了まで。[6p]
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「號ちゃん!」
「おーう委員長、大丈夫そうだねえ。」
背中の疼きがおさまったのか、ハッとしたように委員長が駆け寄ってきた。
「ごめんねーなんか、私がマギレ君のこと応援してたせいでめっちゃ怖がらせちゃって」
「おい!つーか號!!来るなっつったのになんで来たんだってばさ!…まあ、助かったけど」
「いや応援しちゃった手前私の責任もあるかなって」
「で。 デンキはどうしたんだ?」
「…………謝ったし」
「まさかお前……置いてきたのか?」
なんてじゃれていたところで、マギレ君が立ち上がったため、
自然とおしゃべりは打ち切られ止まった。
視線と静寂の中、マギレ君は スン、と鼻をすすり呼吸を落ち着けた。
「あ、あの……」
そして事の始まりの、あの告白の時のように、誠実に背筋を伸ばして、真っ直ぐと偽りのない言葉を伝えるため。
スミレちゃんの前へと立ち直った。
「本当に、ごめんなさい……!」
「う、ううん……大丈夫だよ。ちょっと、びっくりしたけど……」
心からの謝罪。
心からの反省と後悔。
許してくれるという慈悲への感謝。
そして、誓い。
沢山の気持ちを込めて、マギレ君は、深く、深く、頭を下げた。
「本当にすみませんでした……!」
消え入るような、本当にすまなそうな、しかしハッキリと。
伝える気持ちをいっぱいにした、誠実な声で。
謝罪の言葉を捧げるように口にし、そしてゆっくりと顔を上げた。
吹っ切れた様な、穏やかな、少し嬉しそうな表情でまたスンと鼻を啜った。
柔らかだが偽りのない、確固とした呼吸。その中に、一瞬、ヒュッと擦れる音が混じったのは、もう限界の証か。てか目もそれ微笑んでるんでなくてしょぼついてるヤツ
「スミレさんの前では、ボクは二度ともう隠れたりはしません、――」
隠れたりはしませんから。
そう言い終わることはできず、マギレ君の身体は、ぐらりと揺れた。
あ、驚くか。
「えっうおおっと?!え、なに?」
よっと。
ここぞとばかりに支えるぞ。
泣き出してからは、ただひたすらにスミレちゃんに謝りたいって気力で生きてたからなぁ。
いやまだ死んでないけれども。
「ええッ?!だっ大丈夫か!?」
「急にどうしたんだ、コイツ!?」
「保健室に運んだ方が良くない……?」
「あ、そしたらデンキ君も拾っていかないと」
「おい……、やっぱ放置してたのかよ……」
「なあ號、やられた腹はもういいのか?」
「ああうん。当たり所が良かったんだろうね」
というか打たれ慣れてるからこれくらいどってことない…三日にいっぺん樹木や岩をぶつけたりぶつかったりしてるからして…。
ミツキ君こっちみんな。なんだよ。
「…隠れ蓑の術で目視はできなかったけど、結構いい動きしてたね」
「ははは、チョウチョウちゃんが殺されるって思ったから極限状態だったんだよ」
「ふーん?」
おい黙れ爬虫類野郎。
「確かに、全然気づけなかった…気配や足音だって……」
「案外才能あんじゃないのー?號って本番に強いタイプだったりして」
「だと良いんだけどね。きっとまぐれだよハハハ」
ああーやめろ思い返すな忘れてくれ…おのれミツキ。
「ていうかお前、男子一人軽々運べるほどの腕力あったか?」
「え?ああ、いや、マギレ君ありえないほど軽いんだよ。ちゃんと食べてんのか心配なレベル」
「ふーん。そうなのか」
嘘です。
ただ個人的に運びたいのでやらんぞ。
もうマギレくん出番終了だろ。
わしのもんじゃ。
途中、デンキ君を拾い(こっちはチョウチョウちゃんが大きな手で運んだ)、
二人を保健室へと預けてきた。
そして保健室を出たところで昼休み終了2分前。
ろ、廊下……み、みんなで走れば怖くない……うう……。
みんなで走りました……。
午後。
頭がうずく…、これ以上アンテナ張ると疲れちまうな…。
頼らないで生活したいとは思ってるんですけどね……不安感凄いって言うか……ああ……。
「昼休み何してたんだ?」
「んー…」
「その様子じゃ、寝てたってわけでもなさそうだな」
「…イワベエ君はお昼何してたの?」
「フツーに飯食って鍛錬に決まってんだろ」
「そうなんだぁ、努力家で素敵だねぇ…」
「そ、それほどでも……」
小休憩時間くらい寝かせてくれイワベエ君。
顔伏せてるんだから声かけないでくれ。
ていうか飽きもせず気に掛けてくるの…
ちなみにマギレ君は保健室に運ばれ、すぐに病院行きになったみたい。
放課後行くか…病院。