□7 ストーカー事件途中まで[6p] ※隣のクラス=普通科というのは考察推測です
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筋肉の薄い、とがった肩がモジモジと居心地悪そうに揺れている。
……どう言い訳すればとにかくこの場を逃れられるだろうかとばかり考えているようだった。
あとさっき私の方見てきたのは単純に『助けて』の意のようだった。なるほどあれが助けを乞う視線か。
あとチョウチョウのストーカーと言う称号にすんごい心ん中で意義唱えてる。『ちがう!そっちじゃない!ちーがーうっ!……でも下手に口を開いたらさらに面倒なことになりそう…でも…』って感じに。
「おい、なんでこんなことしたんだ、お前?」
さてボルトはしゃがみ込んで目線を近付け、マギレ君に問う。
しかし、下から睨み上げるように語気を強めて発音するもんだから、だいぶマギレ君の恐怖心を刺激しているぞ。
なんか余計なこと言ったら噛みつかれるかもって。
「お前ほんとに、チョウチョウのストーカーなのか?」
違います。と心の中で即答してんだろうなぁ。
まさかこんな睨みだけで怯えられているなんて思っていないのだろうボルトは、さらに彼へと詰め寄った。
「…………」
マギレ君はといえば、答えたいけど口答えしたら…でも…と。
せめて断固として肯定はしない、みたいな気持ちで、静かに視線を右へ左へ彷徨わせている。
「だんまりかよ。人に迷惑かけたんだから、黙ってないでなんとか言えってばさ!」
「しっかしお前も、よりによってチョウチョウにつきまとうとか物好きだなぁ……」
シカダイ君に好き者を見る目で見られてしまったマギレ君。
おーおー、感情乱しちゃって。ちっがーう!誤解するな!という言葉が聞こえてくるようだ。
そしてそこにチョウチョウちゃんが『何もしてないのにみんなから恋されて困っちゃうアイドル乙女』みたいな素振りでウフッと畳みかける!
「ま、イケてるあちしをストーキングしたくなる気持ちは痛いほどわかっけどぉ……ごめんね、」
「ち……」
お。堪忍袋の緒が切れた。
「あちしとあんたじゃマカロンと納豆、全ッ然釣り合わな――」
「ちっがぁぁぁぁうっっっ!!」
好きでもないやつに勝手に勘違いされてしかも勝手にフられるなんて冗談じゃない!もう我慢ならない!!
って感じでマギレ君はついに立ち上がり、怒りの絶叫を打ち上げたのだった。
静かだった少年があげた 突然の絶叫にパチクリと場が静まる中、
「何勝手に勘違いしてんだよ!なんで弁解しないんだよ!」
「えっごめん」
「ボクがずっと見てたのは……スミレさんだぁぁぁッッ!!」
マギレ君はその激情のまま全員をギッと睨みつけ、私を指差し、最後にスミレちゃんを指差して抑えていた言葉を暴露したのだった。
そして言い切った途端我に返って「しまった」と赤くなったり青くなったりしながらこちらに背を向けてほんとかわいいなお前。
いやー弁解しなくてごめんな。君ここで暴露して告白しないと闇出来ないじゃん。
「え? え? は……はわわわわっっ!?」
そして突然向けられた好意に、顔を真っ赤に染めてパニクるスミレちゃん。
思ってもみなかったもんな。ここ数日の視線、もしや既に一連の事件を引き起こした容疑をかけられ暗部等に監視されているのかと勘違いすらしていたものな。
その他の面々と言えば、スミレちゃん程ではないにしろ、残らず不意を突かれたような表情で顔を見合わせている。
「ふ……ふぅ~、さっすがぁ、あ・ち・し! カマをかけて真実を聞き出す作戦、マジばっちし成功だわぁ~」
「おいおい、ウソつけよ……」
気まずさに何事か絞り出したかと思えば、まるで漫画のように分かり易く取り繕うチョウチョウちゃん。
その様子に、シカダイ君はまったく呆れたように息を吐いていた。
「って言うか、ねえ」
「え、何サラダちゃん?」
「さっきの口振り。
あなた、このストーカーと知り合いどころか……こいつが委員長のこと好きだって知ってたの?」
痛いとこ拾われた。
うわすごい視線集まってきた。
「そういえばそうだな……」
「たしかに……あんたら、どういう関係なの?!」
マギレ君は私の名前すら知らないけど!
最近私が一方的にストーキングしてるかわいこちゃんです!
とか言うわけにもいかんので、
「いやー……少し話したことがあるってだけだよ。
彼が委員長のこと好きなのは知ってたけど、こんなことになってて正直反応に困ってました」
「ふーん……」とサラダちゃんが訝しげにしている傍ら、
「じゃあ誤解は解けたってことで……」
「って何どさくさに紛れて逃げようとしてんのよ!」と、チョウチョウちゃんがマギレ君に向き直り部分倍化を行った。
「ぐはぁっ!!」
バチーンッと大きな手に再び壁に叩き付けられたマギレ君に、周囲の視線と警戒がまた集まった。
「全く!油断も隙もありゃしない!」
「ぐぇぇ……すみません……」
マギレ君結構耐久性あるなあ。