□7 ストーカー事件途中まで[6p] ※隣のクラス=普通科というのは考察推測です
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さてまっすぐ帰れと先生に言われてんのに寄りましたるは
コンビニ…って言いそうになる気を付けないと。
24時間よろず屋の自動ドアをくぐる。
「あちしとしたことがポテチを切らしちゃうなんて……これもストーカー野郎に心を乱されちゃってるからだわぁ」
「喉も通らないんじゃなかったっけ……?」
「あ、あはは……」
「私もなんか買おうかな……
ふぁ!?」
あ…あ…ああ゛ぁ゛!?
こ、これは……ッ!!!こここここれわあああああ!!?
買うしか。
チョウチョウちゃんと一緒にレジ並んだ。
「あんた、その手に持ってんのは……?!」
「チョウチョウちゃんこそ、その手に持ってんのは…!?」
「……プッ、あんたって近寄りがたい見た目で損してっけど、ホント面白いんだから」
「ははは、ありがとう」
数分後、路地裏。
「……あンまッ!!」
「ふふッ…ふふふ…控えめに言って宇宙味」
「二人ともなんでそんなの買うかなぁ……? 明らかに外れでしょ」
頬を引きつらせるサラダちゃんの視線の先は二つ。
チョウチョウちゃんの手にある、ポテチ(よもぎきなこ&あんこ味)と
私の手にある、コーンアイス(ナポリタン味)。
うはははは!…アイスキャンデーじゃないけども!充分!
この冷たいのにスパイシーだからなぜか暖かく感じて脳が混乱する感じ…このトマトゼリーの邪魔さ…キマる。楽しい…楽しいぞ私はぁ…!キェェェエ!!
あのコンビニ…よろず屋、贔屓にするわ…!
「だってサラダぁ、こいつは自分が外れだと自覚してても新商品として棚に並び、勝負に出るって道を選んだ勇気あるポテチなのよぉ?
號のアイスだってそう。
いくら売れ残ってスルーされて、棚の隅にひっそりと隠れてもなお……!」
「は、はわわ……?」
「だったらあちし等は、それを正々堂々受けて立たなきゃじゃん?!
ね!!こうやってッ……」
チョウチョウちゃんがこっち見たのでぐっと親指を立てて見せ、そして一緒に、己の手の中のものを口に運ぶ!
片やバリンと!
我はガブッと!
「っくぅぅぅ、あぁんまッッ!!」
「ックッハ…、トマトの酸味ッッ!!」
「そ……そだね……頑張れ」
楽しいわ。
「ね、ねぇ、ところでこんなひとけのない場所通って大丈夫かな……?
また、あのストーカーが出てくるんじゃ?」
「それこそあちしの狙いよ。ネチネチ系のヤツってこういう場所を選んで現れるんだから」
と、チョウチョウちゃんが言い終わるか否か。
その言葉にギクリとしたのか、背後の方で潜まっていた気配が揺らいだ。
それを切っ掛けとしてか、サラダちゃんとスミレちゃんがやっと気付いたようで、反射のようにバッと振り返った。
ワンテンポ遅らせて私も振り返る。
その反応を見て、チョウチョウちゃんはキッと眉を釣り上げつつ得意げに口角を上げた。
「来たわね! 部分倍化の術ぅ!!」
振り向きざまに肥大化した褐色の掌がグンとしなった。
そしてその勢いのまま、サラダちゃんとスミレちゃんの視線の先に、その大きな掌を真っ直ぐと叩きつけた。
その一撃は見事、近くにあった自販機もろともマギレ君を壁面に打ち付けたのであった。バァンッと。
チョウチョウちゃんの大きな手にがっしり抓まれ鷲掴みに持ち変えられ締め上げられ、
響き渡るマギレ君の悲鳴。
を、聞きながら私はアイスのコーンをもっさもっさと食べ進める。
悲鳴が全然耳障りじゃないの可愛い。
お、ボルト来た。
「おい!暴力はやめろってばさ!!」
「あン?!」
チョウチョウちゃんが冷静でないと思ったのか、駆け寄るボルト。
しかしその前に慌てて割って入ったのは、スミレちゃんと、サラダちゃん。
「ち、違うのボルトくん、これは……!」
「あーもー、めんどくさい! いいから落ち着いて話を聞きなさい、あんたたち!」
めんどくさいと言いつつ説明を買って出るサラダちゃんプライスレス。
そんな風景を眺めつつ、私は何歩も引いたところで、もももっとコーンの尻尾を平らげた。
で。
おでん。
「なるほどねぇ……こいつが噂のストーカーってわけか」
「そうよぉ、あちしがどれだけ怖い目に遭ったことか……ポテチも喉を通んないありさまで……」
「いや、それはもういい」
威嚇と共に解放、そのまま地面に正座させたマギレ君を包囲する。
ちょこんと座ってんのとんでもなくかわいいんですけど。何この生き物。可愛い。
「で、こいつは一体どこの誰なんだ?」
面倒な場に居合わせちまったなと、明らかに乗り気でない様子で頭をかくシカダイ君の言葉に、マギレ君は静かに反応した。
返事代わりにちらりと視線を…え、ちょ、なんで私を見るの。
言えってか?言うなってか?え、どっち?
「ん?今…」
「お前こいつのこと知ってんのか?」
こんな唐突な一瞬じゃ感情読む準備もできてないのに、ボルトとシカダイが目ざとく反応したし
「あーっと、」
まあ一応、と濁そうとしたところで、突然「あ!」っという声が上がった。
必然、集まった視線を受けながら、チョウチョウちゃんは思い出したように言葉を続けた。
「確か隣のクラスのマギレってヤツよ。イケメンが少ないアカデミーの中では、まあまあ上位に食い込む顔よねぇ~」
オウ