□6 転校生と最後の授業事件終了まで[6p]
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翌朝。
目が覚めた時、既に兄様は里に帰っていた。
昨日の残りの五目飯を昼飯にと、おにぎりにして置いてってくれた。
ありがたく今日の昼飯にさせてもらおう。
「どうだあ!見たかあ!!オレの力はまだまだこんなもんじゃねえ!!」
今日も元気に登校していると、丁度今歩いてる歩道橋の下で何やらボヤ騒ぎが起きていた。
…あっ、火遁使ってんの?参考になるな。見ておこう。
「あ?號じゃねーか」
「何見てんだってばさ?」
「なんか騒がしいな…」
「ん?おお、おはようイワベエ君ボルト君シカダイ君
なんか下で火遁使ってるから勉強になるなーって見てたの」
「は?」
緩く歩道橋の下を指差せば、丁度その火遁の術者が吠えてくれた。
タイミングいいなお前。
「うおぉぉ!! オレを落第にしやがったアカデミーの節穴教師どもめぇぇ!
オレの忍術を見せつけてやるッ、後悔しやがれぇぇ!!」
「なら学校で暴れればいいのになって。
今ならもう最初から壊れてるしいっそ破壊し放題では」
「朝っぱらからめんどくせー……」
「なんだありゃ。イワベエみてえだな」
「フッww」
「あんなのと一緒にすんな」
なんてキャッキャしてれば
「おうおう、誰かと思えばイワベエさんじゃねェか!」
「あ、こっち気付いた」
「聞いたぜ!そのチビに負けてすっかり大人しくなったってよォ」
明らかにテンプレ的で安い挑発だこと。
イワベエ君もそう思ったのか、明らかな馬鹿を見下すように鼻で笑った。
「フン、うっせーよ。オレにヘーコラしてたくせに、調子こいてんじゃねー!」
「んだとォ!?」
煽り耐性0かアイツめっちゃうける。
「そっちこそ女連れで調子こきやがって!今のオレは!昨日までのオレとは違うんだよォ!!」
うわこっちに火ぃ吹いてきた。
私は男子三人とは別方向に避けて歩道橋に居座った。
…やっぱあいつ、印すげえ適当だな、虎だけで…ああ、その分ただの火炎放射器みたいな?吐き出したらそこまででチャクラもこもってなくてコントロール聞かないただの炎的な?
……ええやん。吐いてから形態変化馴染ませてやればなんとでも…いや、それはそれで手間か。
うーん。
なんて考えていたら、虎の印しか結べない太郎(仮)が灰塵を巻き上げて逃走した。
あ、男子たち追うの?
じゃあ私もついていこうかな。
歩道橋から飛び降りて三人の背中を追いかけた。
しかし少し追いかけたところで揃いも揃って足を止め曲がり角の先を見よるからなんやろと追いつけば。
「どうでもいいけど、騒がしい町だね、此処は」
あ、ホモだ。
じゃねえ。ミツキか。
思ったより早く来たな……あれ?
そうだあのスーパー浮世離れ純粋天然ボーイのミツキじゃん。
ちょっ、まずい。
日常的に身体捌きを加減してるのばれて悪びれなく周知された日には…。
まてまてまて。
早めに接触しとかないとまずい、それに私のことを知っているかどうか。
大蛇丸がどの程度私を見てるのかそれとも全く眼中にないのかも検討付けてねえし。
とりあえずは。
「見つめ合ってないでもう行かね?遅刻するよ」
「…あ、おう」
「お二人さんも」
「わーってるよ」
「……」
三人は意外と素直に通学路へと引き返し始めた。
その背中を確認し、ボルトの方を見ていたミツキに声をかける。
「その人、」
「ん?」
「私達が追いかけてたんだ。手間取らせてごめんね、懲らしめてくれてありがとう」
「……キミ」
「ん?」
「歩き方変だよ。なんで変えてるの?」
早速言われちまったよ。
もうここで約束取りつけちまうか…男子たちに聞こえないよう声を潜めた。
「素敵な観察眼だね。わざとだよ。身体捌きを偽ってること、絶対誰にも言わないでね」
「なんで?」
「なんでも。私は無力な子供ってことで目立ちたくないの」
「ふーん――」
「おーい號!何してんだってばさ!」
「遅刻するっつったのはお前だろーが!」
っと話し込み過ぎたか。
「おーう今行くー!
…そんなわけでよろしく。じゃっ」
「――対之、いや、トワニだから?」
「はぁ?!おまっ知ってんじゃねーかよ!そうだよ!!話が早くて助かるわご理解とご協力の程何卒よろしくお願い申し上げますーー!!じゃあな!」
「あ、うん」
あの天然記念物め勿体ぶりやがって。
走り出しながら捨て台詞みたいになっちまったがとりあえず承知してくれるかな。
頼むよー(哀愁)。
「なあ、あいつと何話してたんだってばさ」
「いや普通に手間取らせてごめんって」
「それだけにしてはヒソヒソしてたじゃねーか、あの野郎と何話してたんだ、あ?」
「最後なんか頼んでなかったか?」
「あー…いや、あいつ人のコンプレックス指摘して来たから、察せ誰にも言うなやめてくれってお願いしてたの」
「ふーん」
「コンプレックスぅ?何だってばさ?」
「いや言わねえよ?何が悲しくて自分のおかしなところ暴露せにゃならんのさ」
「はあ?おかしなとこなんかどこにもありゃしねーだろ」
「はは。そう言ってくれると嬉しいよ、イワベエ君」