□5 男女対抗案件終了まで[6p]
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呼び出した獣にも意思があるんでちゃんと話付けて従うようにしなさいよーっていう。
「かぐや君は蟻と信頼関係結べてるってこと?」
「いや…実を言うと、今はまだ母さんと契約している女王の言いつけで、その女王の子供だけに言うこと聞いてもらっている状態なんだ」
「そうなんだ。難しいねえ」
かぐや君いちいちこっちに顔向けてこないから楽だわー。
イワベエ君並にでかいから威圧感あるけど。
「とは言え、お前たちに獣の口寄せはまだ早い。無生物、つまり忍具の口寄せから始めよう。
さあ、みんな巻物をそれぞれ手に取って――」
「え~、そんなのつまんねーってばさ……」
また悪びれもなく授業を遮るなぁボルト。
しかしめげずに口寄せの解説と印を伝えるシノ先生。
当然私はその話をノートに取る。
筆を進めていると、クラスメートが一人二人と口寄せ獣の話をし始めているのが聞こえた。
シノ先生の解説を書き取り終え、余白に自分なりの解釈をまとめつつ私もおしゃべりに便乗すっかな。
「威嚇や戦意喪失なら可愛いクモたんよりもゴキブリがいいと思う。タフだし小回りききそうだし、頭もいいし」
「結びたいか?」
「呼んだら呼んだで仲間にも戦意喪失者出そうだからしなぁーい」
といっても近くにいるのはかぐや君だけだけども。
いちばん遠巻きに見てるから。
「もし選べるとしたらどんな生き物を見出すんだ?」
「えー、鮫とかシャチとかカジキとかピラルクとかムベンガが格好いいけど、地形限られるからなあ……爆水衝波覚えないとなあ……水中生物はロマン」
「陸上で使うとしたらどうだ?」
「したら~……蚊とかゴキブリとかムカデとか、移動手段としてならでかい鳥とか、……カマイタチやバクみたいな幻獣も興味あるなー」
「哺乳類や爬虫類は?」
「うーん。ハイエナとか…ワニとか?人と被るのはやだな。戦略バレそう」
「猫は?」
「可愛いし油断誘えるけど、なんか戦わせたくないかなー」
「そうか」
「うん。
いかつい見た目で威嚇し委縮させてゆっくり殺るか、
愛らしくか弱い見た目で油断させて近寄って一気に殺るか。
どっちやりたいかってったら前者だなー…」
「……いい加減にして。あんたたちがそういうバカなマネばかりするから、今年の忍術クラスは問題児クラスだって噂されてるんだから」
おっとサラダちゃんが声を大にして乗り出してきましたね。
きゃーサラダちゃんズバッとカッコイイー!
と言いたいけれど、
「噂も何も事実では。 っと、あれ、かぐや君、ちっと確認したいから口寄せ印最初から言ってくれる?」
「亥戌酉申未」
「おっけーありがとう。消しゴム消しゴム…」
「ところで雲行き怪しくなってないか?」
「せやね。仲良くすりゃいいのに」
「女子は見下して大人ぶりたいのか?」
「さあ?私に言われても」
「女子だろ?」
「女子とて一枚岩ではあるまいて。男子もそうでしょ?かぐや君も女子敵視してないし」
「まあ、そうだな」
「シノ先生も甘いなぁ。もう少し声張ってさ。
一度だけでいいから力を誇示して生徒全員萎縮戦意喪失させるほど威嚇しないとなめられたままだと思うんよなあ」
「そうか?」
「師が弟子に見下されてたらダメでしょ。
治安の良いクラスなら必要ないけど、このクラスボルト抜きにしても治安悪いし」
「なんか男女二手に分かれ始めたぞ」
「えー?うわマジだ、うける。漫画みたい
それよりかぐや君、質問いい?ここ見て欲しいんだけどさ」
「うん?」
「ええい、そこまでだ!まったくお前たちは、あそこの二人を見習え!
今が授業中だってこと忘れるな、コレ!」
「これは俺も考えたことがなかったな。すまない」
「えっまじで。ここ大事だよどういう心持ちで口寄せすんの」
「ところでなんか指さされてるぞ」
「えっまじで。あの二人って俺らのことかよやばい顔上げたくない」
「俺?」
「あっ私私。直してる最中だから気にしないでって……おーいこらカップルって言ったやつ聞こえてんぞー名前言っちゃうぞいいのかー
……おーい聞えてるってば糸井ちゃーん」
「耳いいな」
素敵な遺伝子の賜物やで。