□5 男女対抗案件終了まで[6p]
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「口寄せの授業だって。かぐや君」
「……そうだな」
「動物かあ」
「俺はもう蟻と契約しているから……基礎復習の授業になりそうだ」
「そうなんだ?
なら今日の授業、わからないことあったら聞いていい?」
「構わない」
「ありがとっす!うっす!
そしたら早速参考にまで聞きたいんだけど、チームメイトとかを口寄せし合って撹乱するみたいな連携プレーってどう思う?できると思う?」
「生き物の口寄せには承認までのタイムラグがあるし、血を親指に塗り印をいちいち結ぶのは手間だ」
「印も血も要らないのなかったっけ」
「雷光剣化のことか? あれは別所から呼ぶと言うよりは、術式の中に封じた道具を解放する術だから、生き物は無理だ」
「あー、そっかー」
などと雑談しながら校庭までやって来た。
私の母さんの記憶によるとたしか、
かぐや君のお母さんは私の母さんに手引きされて蟻の仙人モードを習得してたはず
っということでかぐや君にそれとなく当たってみたら、ビンゴでした。
口寄せの質問先ゲット。
口寄せの授業はかぐや君に張り付いて受けようそうしましょう。
「口寄せの術!」
口寄せ実演。
派手な土煙を巻き上げて召喚された大ガマと、その頭上に立つ術者木ノ葉丸。
お前の口寄せが猿じゃないのは意外だったぞ、なあ三代目ェ……。
歓声を上げるクラスメートの例に漏れず、私とかぐや君も静かにその姿を見上げた。
はー。
あの小憎たらしいガキがこんな大きく立派になるなんてなあ。
ていうか目の形変わってるだろ絶対。
NARUTO読者は感慨深いよ……。
「かぐや君。口寄せの術を使用する為だけに自主的に噛みきった指は治癒するって法則、なんか別の術に応用できないかなあ」
「損傷した皮膚の操作が目的なら医療忍術を学んだ方が早いと思うが?」
「ああ、そりゃそうだハハハ」
向こうの方で女子生徒に囲まれる木ノ葉丸クンを眺めながら、
私は思い付いたことを特に吟味せずかぐや君にぶつけていた。
「お前は良いのか?特別講師に言い寄らなくて」
「なんで?質問あればかぐや君に聞くし」
「そうか」
あーあ木ノ葉丸につっかかったボルトがここぞとばかりに女子につつかれ始めてるや。
いやー、女子もそのちやほやしてる木ノ葉丸がお色気の術のエキスパートだとは思うまいて。
「ええい、あれくらい! 見てろ!」
おおっとお!
大人しくつつかれていたボルト選手がここでなにくそと走り出す!
木ノ葉丸から巻物ぶんどったー!
さあその勢いのまま見事見様見真似に印を結ぶぅ!一目で覚えたと言うのかー!まったくナルトの子供とは思えない!
「オレだって……口寄せの術!」
はい地面に手ついて叫びます!ここまでの動きは見事ですね、鮮やかに決まりました!
まあ。
もちろんなにも来ないんですけれどもね。
「説明を最後まで聞かないからだ、コレ。
口寄せの術は、呼び出す獣と血で契約をあらかじめ交わさないと使えないんだよ」
「むぐぐ……」
盛大に目立ち盛大に失敗かますボルトあーーなんか人が恥かいてると自分も辛くなるー……。
「習得に関する意欲と行動力はすごいよねボルト君」
「下手にフォローしても彼の恥を大きくするだけだぞ」
「まじか」
声を大に発言しなくてよかった。
かぐや君も流石に呆れた顔をしている。
オウお前表情筋あったんか。
「ところでかぐや君痛い痛い痛いそれ私の指」
「あっ、す、すまん」
あとこいつ気が付いたら手ごろなものに危害加えてるんだけど大丈夫か。
3日にいっぺん鉛筆折ってるし、多分無意識やでこいつ。
ごく微量だが。
自然エネルギーを拾っちまって意に反す行動起こしてしまう体質は重吾譲りか。