□3 イワベエ案件解決まで[6p]
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朝。
兄に起こされて登校する。
次に足を置く地面を見つめて歩く。
昨日のうちに通学路も教材も問題なく確認した。
服も悩んだけど、とりあえず目標段階その一である彼。
わかってんだよおじさんルックでいくことにした。
少年マダラ戦装束風とも青年イズナ風ともいう。
…オビト風のはちょっと私には似合わないから許してクレメンス。家紋はない。
……どう用意したか?
チャクラで作った。
すごい疲れるし頭使うけど、うちの里外出条件の一つがチャクラを使用しての服飾精製、加工だから、まあ出来ることは出来る。
そうだよ陰遁だよ。
まずそれ使えないと里の外出る許可もらえないの。
人とすれ違い、踏切を渡る。
ところで分身の術は陽遁術の気が強いので積極的に勉強したい。
まず陰陽遁をマスターしないと始まらない気がするから。
あとうちはの看板火遁も桁外れないと。
仙法も。
いやいや、焦ってはいけない。
同情を誘う目的もなく行うそれは体力と心の浪費だ。
同じ方向目指して歩く同年代くらいの子たちがちらほら見え始めた。
しっかし
アカデミー編全然覚えてないしなんなら大要だけで知らないことだらけだよ。
だからといって見届けるだけなんてのはしない。
なぜなら、この世界は原作と掛け離れてる。母が居る時点で。胎内で拾い上げた母の記憶も、原作NARUTOと違う展開が多々あった。
まるでポジションを提供するように。
ならばきっと私や私の兄姉もそうなのだろう。
お稽古の息抜きがてら、面倒くさくならない程度に、二の次に楽しむよ。
斜め前を歩いていた子が転びかけたが持ち直した。
今の私にとって、第一はマダラに認められること。
つまり強さだ。
本当の娯楽はその後で良い。
私はマダラの娘であらねばならない。
その日が来るまで、そのために生きよう。
しかし、だがまあ、忘れはしないさ。
私は私だ。
前の世界に居たトリップ転生者のように、生い立ちと姿形に呑まれて、自分を偽ったりはしない。
そりゃあ、マダラの娘、號と呼ばれれば振り返るさ。
でも、それだけだ。
通学路の端に転がる小石を、グッと踏みつけた。
この行いに意味はない。