□2 入学[4p]
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「お父様?ちちうえ……とうさん……とうちゃん……パパ…… パ パ ?! ブフゥ!w」
あっと、マダラをどう呼ぼうか考えていたんだけどマダラがパパとか柄じゃ無さすぎて吹き出しちまった。
タジマおじいちゃまという呼称を思いついた時と同じ挙動だこれ。
整備された街並みを眺めながら、先程の出来事を思い出す。
――木ノ葉の里に来て、まずは同居する兄さんと一緒に七代目火影のナルトに挨拶をしに行った。
シカマルと、シノも居る。
いきなりの豪華面子にホアア!
火影と補佐と忍術科の教師。
面子的に無理はないが、しかし、警戒されているのはよくわかった。
探るまでもなく、否、探る素振りをするだけで一瞬足に力を入れられれば嫌でも。
私が誰の血を引いているか知っているのならば、無理もない。
夢や目標を聞かれたので、強大だったという亡き父に認められるような人間になること、と言えば、難しい顔をされた。――
手続き等の関係で兄は残り、私は里を見てくれば良いと言われ、解放された。
迷子になってもなってなくても、用事が終われば追い付いてくるという。
この一族の目は、こと物探しにおいては最高だ。
兄さんは、この目にチャクラを流すことで、ある程度視野を広げることができる。
ひとまず木ノ葉の里から出なければ必ず見つかるだろう。
さて、おいといて。
近代化された木ノ葉は、私の知るNARUTOとは全然世界観が違う。
BORUTOが連載された頃にはもうNARUTOからは離れていたから取り残された感がすごい。
アニメは数話見たかな?MADとかならいくつか見たかも。
あっマダラ関連は大体見た。クレイジーサイコ柱間ァ大好きおじいちゃんすき。
さて、うーん。
私の登校日は、ボルト君の謹慎が解ける日と同じらしい。
あれかね目立つのいっぺんに投入して視線を分割させるやつかな。
視線は分けられるけど衝撃は増えるんだけどもねー。
目立たなきゃダメかな。どう思うマダラくん。
学校に伝説築いたって聞いてフン当然だって言うマダラ見たい。
アッ見たい。
得意気ほも見たい!!!!!!!!!!!!ほもすき!!!!なあ柱間ァ!!!!
あっそろそろマダラのこと「ほも(柱間大好きおじいちゃん愛してる)」って呼ぶのやめよう。
「おや」
あれは!カツアゲだー!
わーい!卑の意思キタコレー!
我がレジェンドはここからはじまる!!!
意気揚々とピョン、と地を弾いた。
「はいこんにちはー」
と、被害者の胸倉掴む加害者の腕をチャクラの糸で縛り付けた。
ん?よく見ればどっかで見た事あるような…。
「…なんだ、てめえ」
「あ、えーと、君と関わりに来た子?」
そうだ君たしかボルトのキャラクターやってる子だよね。
しっかり張り付けた自然な笑みと声色で見上げれば、ぎろりと睨まれた。
かわいい
チャクラの糸を捻れば、彼の腕が捻り上がった。
被害者は「ひぃ」と声をあげて逃げていった。
「待て!……クソ、てめえ!」
拘束された彼は可愛らしくもがいている。
出すチャクラ糸を増やす。
糸を布にしていくように体積を広げ、指一本動かないよう手を固定する。
そして胴体にもチャクラ布巻き付けて持ち上げてしまえば、脱出できないようだった。
私もまだ形態変化禁止状態で脱出できたこと無いんだわこれ。
あーでもいいなチャクラ拘束。こいついま私のエネルギーに包まれて雁字搦めにされてるんだぜハァーア!
「チビ、何者だ」
すごい睨んでくる。かわいい。
「迷子です。フフッ」
取っつきやすい声色と笑顔で首を傾けて見せれば、
「ふざけんな!」
かわいい。
「お名前教えてくれたら友達になりますよ」
「……」
「聞かれたことに答えるし痛いこともしませんよ」
「……、……結乃イワベエだ」
「ほう」
イワベエくん。
結乃イワベエくん。
……?
NARUTOっぽくない名前だな?
まあいいか
着地ガイドしつつ拘束を解いて、自立したのを確認後、まずは会釈をした。
さあ、友達だ。
「私は號です。アカデミーの転校生で――」
ざわ
と、空気が振動した。
この感じは、ていうかこのチャクラは……
私の隣に塵芥があつまっていく。
まるで穢土転生体が形を再生させるように。
実際、穢土転生を参考に考えたらしいから似ているのは当然か。
「お前、イタンか…!?」
警戒を顕わに構えていたイワベエ君は、その顔を見て目を見開いていた。見覚えあるみたい。
まあ同じ里に住んでればおかしくはないか。
「意外と早かったみたい」
「終わったんですか?
兄さん」
御所で手続きしているはずの兄は、私を覗き込むようにして微笑んだ。
カラーリングが白ゼツなんだよなぁ。
「兄…ッ!?」
おやイワベエ君も驚いてる。
まあ似てねえもんな。