□1 BORUTO世界に到着[4p]
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先行して木ノ葉へ留学し、卒業した兄がいる。
母の四人目の子供。義父の嫡子。
彼が暮らす家が住居となった。
なんてことのないアパートの一室。
母が木ノ葉に居た頃は、遠方の崖に洞穴を作って全て一人でこなしていた。
恵まれたものだ。
母に比べれば、自分の時間が多くある。
時間を言い訳にはできない。
マダラが最も認めるは、千手柱間。
忍の神。
届かない存在、原作を知らなければとても足元にすら及ぶヴィジョンなど浮かぶまい。
否、原作を知っている私ですら浮かんではいないが。
神と言えば神話の中の六道仙人。
しかし、彼もまた人間だ。
名前に取って代わる称号か。
最初は乱世。
忍者という兵隊を使った戦争があった。
戦争は恐怖を生む。
恐怖は単純と希望を求め、拠り所として胸の内に勝手に生む。
――単純――
善と悪。
正道と邪道。
強者と弱者。
――希望――
守護し導いてくれる力のある者。
絶対的に正しき強者、英雄。
人々の中で存在自体が抑止力となった。
最初は希望の人となる。
希望の人は統括者となり、
統括者は長となる。(ナルトはまだここか)
長はやがて尊敬される長老となり、
それから王に。
はたまた神に選ばれし者に。
神使に。
神という称号に。(柱間はここだろうか)
最後には『六道仙人』という、本当の神、つまり神話…物語の登場人物となった。
そうさ。
誰も彼も人間なんだ。
得体のしれない生物の血を引いた人間。
それなら私だってそうだ。
マダラのチャクラと瞳術を持ち、神樹が始祖とか言うよくわからん一族特有の瞳術とチャクラ量を持つ。
この時代。
少年兵として死線を日課のように経験することは出来ない。
制度は整い、修行の時間は言い訳できないほどに多くある。
しかし、実戦を経験できるのは通常何年も先となってしまっている。私は元来、勉強や練習が嫌いだ。実践で身に着けていく方が伸び良く性に合っているのに。
でも、やるしかない。
私は強くなければならない。
女でありながら、一日足らずの短時間でマダラに認められた、母のように。
……否。
母の存在は大きすぎる。
まるで中学生が考えた最強夢主のような存在だ。
だからせめて、サスケのように、オビトのように、柱間のように。インドラやアシュラのように。六道仙人のように。
そうやって、とにかく一歩でも、砂粒一つ分でも、登っていかないと。
本当に強くなれるかは分からない。
いくら強大な両親の血を引いていようと、この私は『私』だ。
なにもできやしない。
前の世界では改造され機能を叩き込まれつくした身体と、
あらゆる知恵を人工的に書き入れられ記憶力や回転力を強化した脳が、無能な私をカバーしていた。
今回はそれがない。
いや、偉大な遺伝子と潜在能力に恵まれてはいる。
だが、使い手としてのセンスはない。『私』に左右されるところは、得てして劣る。
この身体は宝だが、使うのが『私』だから曇り腐って錆び付いているんだ。
前の世界での『この私』はすでにある程度育っていた。
良い塩梅に育ったところで人格をいただいた。
だからこそ既に培い終えて開花していた。優れた力とその振るい方を手にしていた。
今の『この私』には、それがない。
自分で錯誤し培い、潜在能力を開花させなければいけない。
強くなれるのかなんて、わからない。
しかし、やらなきゃ可能性は『無し』だ。
行えば、取り組めば、全くの『無し』とはならない。
そう、『数字』ができる。
たとえそれが0.00000001%の確率だとしても、『数値化』されれば、どんなに小さな数字であろうとも、『1』が産出される。果てはない。
そして、『1』があるという事は、『達成』と『失敗』のどちらかという結果が二つできる。
人の心など計り知れない。二択ならば、つまり、50%なのだ。
修行を行い、強さを求めて走り続ける限り、昨日の自分を上回っている日々を送っている限り、50%でいられるのだ。
そういうふうに、
滅裂な屁理屈と出まかせをもって自分を洗脳するように自己暗示をし、自分を奮い立たせた。
どうしようもない、できっこないなんて思う気は無い。思ってはいけない。
そう思うと本当に、どうすることもできなくなって、心が小さくなってきてしまうから。
不安と焦燥だけが膨らんで、張りつめて、三次元の自分に戻ってしまう。それが嫌で、切り捨ててきたのだから。
それを取り戻すのが嫌で嫌で、だからこうして逃げ回っているのだから。
希望は捨てない。負けない。死なない。歩き続けてやる。
私は私であるために此処に居る。前の世界に未練はない。
マダラのことはとても好きだ。
だから、それを至上とすることなど、全く難しくはなかった。