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「……」
腰に手を当ててトコトコとその物陰に近付くと、やがて1m切ったくらいのところで観念したらしく姿を現してきた。
私はそこで足を止めて、再び問う。
「やあ、ドウシュ君。どうしたの?」
「あのさ」
「うん」
「號ってさ、いつも……あぶれたやつの傍に寄っていくよね」
「ああ、うん」
「そういう思わせぶりなとこ、良くないと思う」
「はい?」
何だ藪から棒に。
「ごめん、どゆこと?孤立してる人が孤立しきらないようにしてるだけなんだけど……ボルトだってやってることでしょ」
「! それは……その」
「ごめん。結論から言ってほしいな。この後予定あるし」
ヘラリと笑いながら言うと、ドウシュ君はうっと怯んだように視線を動かした。
なんだなんだ。
もしかして告白でもしてくる気か?
確かお前は私に気がなかったと記憶してるんだが。
「……イワベエをフッたって本当?」
やがて口を開いたと思えばそんなくだらないことで。
この言葉まで至るのにどんだけクッション挟むつもりだったんだろうか。
「その件に関して私から言えることはないよ」
なんにせよ色恋沙汰の話など面倒の種にしかならないので、早々に打ち切っておいた。
てかこんなこと聞くためだけにわざわざ待っていたのかコイツは。
「じゃあね、また明日」
「あっ、ちょ」
「ん?」
私はそのまま踵を返そうとしたのだが、まだ話したいことがあるらしい。
ので、足を止めて軽く上半身ごと首を傾げてみせる。
するとドウシュ君は意を決するように息を吸った。
「……ラインの奴がさ、あいつも、號のこと好きだって」
「ああうん。知ってるけど」
「え!?」
「え?」
え、知らないとでも思ってたのかな。
まあ確かに、イワベエ君と比べれば顔や態度には出さない子だけども。
「ライン君、算術の教え方が分かり易くてさ。よく教えてもらってる程度には関わってるんだし、それくらいは察せるよ」
「…………知っててあんなに普通にしてたの?」
「うん」
それが何か?と言わんばかりに答えると、ドウシュ君は信じられないといった表情を浮かべた。
わかるけど。
「だって、特にどうこうするつもりも、しろとも言われてないし、だったら別に気にしないよ」
「……號は里外に好きな奴が居るって噂だったけど……シカダイといのじんがこの前の修学旅行中に見たって本当なわけ?」
「さあ?私の好きな人は今この木ノ葉には居ないってことしか私からは言えないけど」
私はそう言って肩をすくめた。
概要くらいなら、別に隠すつもりはない。聞かれたら答えるだけだ。
ドウシュ君はしばらく黙り込んだ後、ふと顔を上げた。
「……わかった」
「ん」
「邪魔して悪かったよ」
そのまま帽子を被り直すような仕草をして、こちらに背を向けると、校舎の中へと戻って行った。
なんだよ。
「んっんー…」
これはあれなのかなぁ、ライン君が友達使って告白したのか、もしくはドウシュ君が友達想いなだけか。
どっちでもいいけどさ。
屋上の隅に置いておいた荷物を持ち上げ、手すりを乗り越えるようにして飛んだ。
そのまま学校を後にする。
だいぶ遅れたが、まだ放課後。
修行時間の範疇だ。
「おっそいわねぇ」
「いうて理由はご存知でしょうに」
「まあね。キャラとの接触が理由ならいくらでもすっぽかして構わないって言ったし、面白かったわよ」
「どうも。っとそういえば
なんか今回の聞いてた日付より早まってたんすけど」
「ああ。私が届けたからよ。頼まれて」
「なるほど初耳納得爆速便。ってか偽名使うにしてもシャチーて」
「何よ」
「言ってて悲しくならんのかなと……帝釈天の妻の名から取ったやんけ?」
「…ぜ……前世の名が紗智で響きが似てるし」
「そんな表情できたんすね」
「……それより、今日の本体メニューは拷問訓練の予定だったけど、時間が足りないし、肉体鍛錬に変えましょうか」
「あぁい」
鉛分身を出し、その一人に得物を託したりしながら私は返事を返す。
さて、今日の地獄が始まる。
ていうかハオリさんの前世の名前さらっと聞いちまったけどサチっつーんですね。
シャチー……サチ……うーん。
まま深く考えんとこ。