□19 修学旅行編ボルト気絶まで[10p] ※単独行動禁止というのは捏造です
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「ここっすYO!」
釣糸に連れられ走ってきた三人は、滞りなく訓練施設へと到着した。
まずかぐらがボルトを呼び出したという、施設内で一番大きな訓練場を見ようということになった。
そのまま釣糸先導で案内させれば、それでビンゴだった。
水張りの訓練場は一見して何もないように見えたが、
「血のにおいだ」
すぐ、燈夜がそこへと顔を向けた。
「え!?」
他の面子もそれにつられるようにして、燈夜の視線の先…二階の観戦スペースへと視界を跳ね上げた。
「ヒィ!?」
「……ッ!!」
そして、はみ出ている私の黒足袋と、そこから流れる血の跡。
べっとりと垂れて固まった赤黒いそれに、釣糸君は小さな悲鳴を上げ、サラダちゃんは絶句した。
――なぜ、ボルトではなく號が、ここに?
冷静にそこへ跳んだ燈夜とマギレ君が視界に映ったことでようやく我を取り戻し、慌ててそのあとに続いた。
まず到着した燈夜とマギレ君は、寝こける私と意識不明のボルトの状態を調べ、また何を遊んでるんだって冷ややかな眼差しを私に向けた。
続いて到着した二人はまず目に入ってきたものの名を呼んだ。
「號!…ボルト!!」
「!?ひ、ひぃぃっ女神様がァ!」
「女神?」
「治療させやすい場所に移動しましょう。燈夜さん」
「ああ」
雷遁による焦げ痕と切り傷まみれな本体の私を、燈夜が抱え上げていた。
マギレ君は「控室か何かありませんか」と釣糸君に聞きながら、打撲痕でボロボロなボルトを持ち上げた。
ひぇこわ。燈夜のやつ私の傷口に指食い込ませて固まった血ィを破りやがった。
「痛っ!?ぉお、びっくりした」
飛び上がった私に気付くとすぐ力を弱めたが。
「號…!気が付いたの!?」
「ん?…あ、あーはいはいはい、はいおやすみ」
「おい」
そのおかげで本体の私が気が付いたりしたわけだが。
とにかく近場の倉庫に横たえられたボルトと本体の私はマギレ君の治療を受けることになった。
「……今のボクのチャクラ量ではとても治しきれませんので、手分けしましょう。サラダさん、すみませんが意識のある號さんの外傷の処置をお願いします」
「わかった」
「救急セットは持ってますか?」
「あ…と、携帯用のなら…」
「ボクのと合わせてもまだ少ないですね。蜂谷さんの処置で使ったのもありますが、號さんの傷は浅く広いので…」
「浅いなら私の傷は別にほっといても、いてて」
「號は黙ってて!」
「おうっ?!」
「な、なら!オレが救急箱か何か探してくるYO!」
「お願いします。 念のため燈夜さんも着いて行ってあげてください」
「わかった」
マギレ君が中心となって私とボルト君の手当がされた。
いやー成長を感じますな。感慨深い…。
「いてててって滲みるってサラダちゃん」
「我慢しなさい。っていうかあんた…服何枚着てるのよ」
「え?いーちにぃ、さんよん…五枚くらい」
「…。おかげで傷が浅く済んだってわけか……」
「たぶん」
「…それで、いったい何が…というかなんで號がボルトと倒れてたの…?」
服の切れ目からのぞく、二の腕にある一つめの傷を消毒し終えると、サラダちゃんはその服の切れめに手を入れ、器用に包帯を巻いてくれた。
これでサラダちゃんの包帯は使い切れてしまった。
「私はボルト君が一人で出かけようとしてたから、単独行動にならないようについてきただけだよっいで」
しかしまだガーゼはあるので、サラダちゃんは次の傷に取り掛かった。
「! 動かしたときに広がっちゃたのかしら…」
いやそこ燈夜に指突っ込まれて破られたとこです。
長い袖に隠されて見えないけどあいつの親指に私の血ベッタリしとるよ。
「…話を続けて」
「ああうん。えっと、ボルトはかぐら君に呼び出されたみたいでー……ヒラメカレイを継承する覚悟の証人になって欲しいーみたいな感じで……まあそんな堅苦しくなく談笑してたんだけどッ痛いってまったくサラダちゃんの愛は激し」
「我慢して続き」
「…んーと」
ボルト起きねえな。
と思ったところでバタバタと足音が戻ってきた。
必死な形相の釣糸君が救急箱二つ抱えて戻ってきた。
燈夜は後ろに佇むだけって…手伝ってやれYO。
と思ったけどまあ、ウッカリ壊せないから仕方ないね。あいつに荷物持たせんのマジでやめた方がいいから。
「救急箱ありましたっス!」
「ありがとう」
ドンドンッとサラダちゃんとマギレ君それぞれの脇に置かれた救急箱。
マギレ君は気付いていない様子で、燈夜がその横についた。
救急箱を開けて中身を渡せば気付いたようで二人で処置し始めた。
…鵺の件の時にボルトの肩の傷を治した時よりも、ずっと少ない保有チャクラでやりくりしなきゃだし、範囲も角度も経過時間も違うから手間取ってるね。
釣糸君を治してなかったらだいぶ違っただろうが。
まず釣糸君の怪我の量に深さに無理に這ったことによる傷口の汚さにばい菌による汚染に時間経過による化膿と体力浪費による衰弱が酷かったのが問題。
んー…そんなひどい怪我だったっけ原作?それともイワベエ君が顔面やっちゃったせいで動きが鈍ってたか変な菌入ってた?これでも幻術で割と助けたんだけども…。
治療技術についても、ぶっちゃけ上達はない。
ある程度のレベルに到達してからは、私からチャクラを供給してもらう前提のチャクラ浪費すさまじいやつばっか修行してたらしいし。
それはそれとして。
「お、オレも他に何か…」
「こっち見ないで!外の警戒でもしてて」
「ハイッ!」
「號は後ろ向いて。で、残りの足の傷は自分でやって。背中側の傷はやるから」
「あ、うん」
救急箱の中身をいくつか渡されつつ、くるりとサラダちゃんのいる出入口側に背を向ける。
で大人しく切り傷や雷焦げの処置をセルフでする。
「それで、談笑してたのがどうしてこんなことになったの?」
「んぇっと…」
そして脱線した話題を手繰り寄せられた。
「急に水遁で襲われて……、その人は干柿屍澄真って名乗ってた。……その人がかぐら君を執拗に…、弱み?をついているような感じで……一緒に来いとか。……ボルト殺して……戦争のトリガーになれとか……」
「! ……それで?」
「もちろん超抵抗したよ。……けど、あっちちち痛いって……えーと、強い仲間ゾロゾロやってきて。……歯が立たなくて、このざまだよ。私もボルトも……殺されそうになった」
「……!」
「結局かぐら君が私達をかばって……私達を殺さないでくれって条件で、……あいつらの仲間になっちゃったんだ。なんか……新忍刀七人衆結成とか言ってた」
「新忍刀七人衆…!?」
「サラダさん。ボルトさんの処置が終わりました」
時間稼ぐようにゆっくら話してたところ、きりの良い所でやっとマギレ君から声がかかった。
「! ボルト!!」
丁度私の背中 数か所すべての処置が終わったところだったのもあり、サラダちゃんはそのままボルトの方に駆け寄った。
いやー。もうすでに好きじゃん。
とか見守ってたら。
サラダちゃんとすれ違うようにマギレ君が寄ってきて、目の前で膝を折った。
「……追加の手当は要りますか?」
「ん、しなくていいよ」
『あなたが居たのならそこで一網打尽にしてしまえばよかったのに』とか。
色々と思うところはあったようだが。
言及しない方を選んだようだった。
代わりに。
「他里の忍だから手を上げなかったのか?」
マギレ君についてきていた燈夜が遠からずなことを聞いてきたが。
「まあそうね。それもある」
「……ああ、なるほど。そういうことなら…」
私の肯定に、マギレ君はそれで自分なりに納得したように頷いていた。
「治療のできるボクが付いていればよかったですね」
「そうね」
かけられた言葉には適当に頷いた。
そうしながら、適当にパッパッと印を組むふりをして、切れて破れた自分の服を全て元通りに縫い合わせた。
「あっお前!あの屍澄真ってやつの手下だったんだな!」
「ち、違う!今はもう違うんだYO!」
そして、目を覚ましたボルトが横でわちゃわちゃしてるところへ視線を向けた。