□19 修学旅行編ボルト気絶まで[10p] ※単独行動禁止というのは捏造です
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15時回ったぐらいだろうか。
「……うめき声?」
心当たりのポイントを巡るように、里を方々歩き回ってボルトや私の行方を探していたサラダちゃんが、ようやくそのボロ雑巾を見つけたのは。
「……あんた!」
「ううう……」
裏路地。
通りとは比較にならない暗い道。
そこのさらにビルの狭間の小さな隙間に彼は居た。
「なんで、あんたが……!?」
「あ……、こ、木ノ葉の……」
必死に這ってきた流血混じりの跡を引いて今にも力尽きそうな不良の姿に驚くサラダちゃん。
聞えてきた声に顔を上げた釣糸君もまた、見覚えのあるサラダちゃんの姿を認めた。
そして。
「サラダさん?…に……その人は…!」
「え、マギレに燈夜!?どうして…」
「通りがかっただけだ」
無事に乱入させることができた二人。
そのやり取りを、迷彩隠れで路地の壁に貼り付いて見下ろした。
「そんなことより、そいつはお前がやったのか?」
燈夜の言葉にサラダはハッと今の状況を思い出し「違う!」と発した。
「うめき声が聞こえてきたから…それより丁度良かった!マギレ!」
「わかってます。退いてください」
そしてサラダちゃんの代わりにマギレ君がある程度までの治療を施した。
ある程度と言っても、サラダちゃんが施せる処置に比べればずっと高レベルものだ。
「う、あ……す、すまねぇ…」
「黙っててください。手元が狂います。それより規則的な呼吸を意識して…」
「…!…、」
「はい。そのまま継続お願いします」
ただしマギレ君本来のチャクラ量では、全治まではできないだろう。
できずとも、致命傷や大きな怪我はあらかた処置できたようだ。後遺症も傷痕も残らないだろう。
「……もう大丈夫です。ボクのチャクラ量じゃここまでが限界ですが、深い傷は全て処置出来ました…」
ふぅ、と汗を拭いながらマギレ君は立ち上がった。
「動けますか?」
疲れた様子であるにも関わらずマギレ君は、横たわる釣糸君へと手を差し伸べた。
「あ、ああ…!」
そうすれば釣糸君も驚いた顔でその手を取って起き上がり、ひとまずビルの隙間から出てきた。
固唾を呑んで見守っていたサラダちゃんと燈夜も胸を撫で下ろしたようだ。
「…本当にすまねえ」
かすり傷を残しながらも、自分の身体を確かめるように立ち上がった釣糸君はすっかり元気を取り戻したようだった。
「あんた、一体何があったの?」
サラダちゃんがやっと聞きたかった問いを投げた。
それに対し、釣糸君は戸惑ったように視線を泳がせて口元をもごつかせた。
「何、言いたくないってわけ?」
「そ、それが……、」
「言ってください」
渋る様子の彼に、マギレ君が一言発すれば、釣糸君は観念したように吐き出した。
「すまねえYO。オレ、騙されてたんだ。それであいつが……あの火影のボンボンが……」
「それって、ボルトのこと!? 何があったの!」
気き捨てならないワードに、サラダちゃんは彼の胸ぐらを掴んだ。
気付けばその瞳には、赤が浮かんでいた。
「全部話しなさい!今すぐ!!」
その剣幕と迫力に、釣糸君は怯えたように話し出した。
そして彼の口から語られることには。
四代目に下り、忍刀を手にしたかぐらを尾行していたこと。
その後かぐらが、ホテルに連絡を入れてボルトを訓練所に呼び出したこと。
それを屍澄真に伝えたこと。
屍澄真はそこで用済みとばかりに釣糸君やその仲間達を、『予行演習』と言って次々と切り捨てていった事。
大怪我を負いつつも命からがら何とか身を隠して難を逃れた事。
そして、
『狩り』を終えた屍澄真が、
『火影の息子を殺し、戦争の幕を開けるとするか』と言って、廃墟を後にした事を。
サラダちゃんは二の句も告げずに怒鳴りつけた。
「今すぐ案内して!!その訓練施設とやらに!」
「ヒィッ!は、はいィ!!」
まあ、当然の反応だ。
怯えた声を上げながら、先導して走る釣糸君を三人は追いかけた。
その道行きにも、釣糸君は他の情報を語った。
「――あいつは、戦いになると正気を失っちまうんスよ。周りはみんな『やぐらの血』だって言ってたっす……昔、訓練中にそれでクラスメートを斬りつけちまったところを、割って入ったのが屍澄真さんなんスよ。そっから…ずっとかぐらの味方をして庇ってたのも…!」
かぐらに対する色々を。
『狩り』の最中、屍澄真が楽しそうに零していた、今後の計画に対する色々も。
「クーデターの旗印となるかぐら(やぐらの血)と、強力無比の兵器 忍刀を一気に手に入れてやるんだって言ってたYO…!そっそんで…今の里に不満を持つヤツらをまとめ上げて、再び血霧に戻すための戦争をおっぱじめるんだって…」
ところで燈夜さっきからチラチラもの言いたげな意識向けんのやめてくれませんかね。
隠れてるんだっつの。