□19 修学旅行編ボルト気絶まで[10p] ※単独行動禁止というのは捏造です
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で。
おでん。
「すげえ刀だな」
水張りの演習場でヒラメカレイを素振りしていたかぐらに、ボルトが声をかけた。
刀ってか鈍器だよな…とは言わんよ。うん。
「ボルト…と、あれ…?」
「ども。単独行動はダメだから付き添いっす」
呼んでない人物である私をかぐら君は不思議そうに見てきたので、私は片手を上げてへらと会釈した。
私の言い分にかぐら君は「そういえばそうだったね」と納得したようだった。
「それよりなんだよ、こんな時間に呼び出して」
その間にボルトがかぐらに近付きながら聞いた。
「ああ、すまない。真っ先にこれをキミに見せたかったんだ」
かぐらもそれに気づいてすぐにボルトへ顔を向けた。
そしてすぐ、その手に掲げたヒラメカレイへ視線を誘導するように、顔を向け直した。
「?」
ボルトはその誘導通りにヒラメカレイへと視線を向けた。
「この刀を継承するということは、里の未来を担うということなんだ。
…ボルト、キミのおかげで決心がついたよ」
「オレは何もしてねえってばさ」
そして展開通りに話し込み始めた。
うん。
特に変化はなく。
血なんて関係ないとか。
かぐらが導くなら、霧はきっといい里になる、オレが保証するとかなんとか。
笑い合う二人を、出入り口で見守っていれば。
背後から屍澄真にドカッと蹴り飛ばされた。
「だッ!?」
ま、踏ん張らずに大人しくビックリしたふりしてプールへバシャンした。
その音にボルトとかぐらが気を取られ顔を向けてきた刹那。
屍澄真の水牢の術が私を入れた三人を捉えた。
「うわあ!?」
「くっ?!」
突然の襲撃に二人が動揺している間にも、その水牢は動き、水上を離れた。
そして観戦エリアである二階部と同じ高さまで、一列に持ち上げられた。
「久し振りだな、かぐら」
「あなたは…!」
……いやね、下の通路の私を蹴ってからわざわざ上の観戦エリアに瞬身するのウケるんだわ。
この水中でスタンバってるやつらとかもさ。
わざわざかっこつけるために打ち合わせとかしたんやろかブッフゥッ!アカン噴き出しそう。
とかしている間に急に術が解かれたので、二人に倣って私もしっかりと水上に着地した。
「なにしやがる!」
突然の襲撃に、当然ボルトは腹を立てる。
「屍澄真さん…!?」
突然の恩人(謹慎中)に、当然かぐらはびっくりだ。
「よおかぐら。そして…うずまきボルト。それからトワニ號」
そして屍澄真さんはゴキゲンだ。
てか明らかにザコムーブしてたのに、ちゃんと私のフルネームまでも調べていらっしゃったのね。
「! あんた…港で会った…」
「干柿屍澄真ってんだ。昨日はうちの使いっ走りが迷惑をかけたようだ。すまない」
演技がかった爽やかさで口にされた謝罪の言葉。
心がこもってないのは明らかだな。
で、そっからまた立ち話よ。
「デンキを攫ったのもあんたの仲間なのか?ま、返り討ちにさせてもらったけど?」
「若いやつらが苛立っているのは、今の無神経な融和政策ってやつのせいなんだぁ」
「で、何の用だあ?今の歓迎笑えねえけど」
特に口を挟む気もなく見届ける。
「屍澄真さん!あなたは任務中の問題行動でまだ謹慎処分の身のはず。それを…」
「謹慎ってのは自分から破るもんなんだぜ」
草
「ああ!それはちょっと同意できる」
おい火影の息子。
「それに、もう今の水影の命令に従う義理もなくなるからな」
「…どういうことですか?」
「決まってるだろ?尊厳を取り戻す戦いの時が来たんだよ…!」
「なあお前!何寝ぼけたこと言ってるんだ――?」
あ、降りてきた。
目前にバシャッと着地してきた屍澄真。
二人はとっさに彼の間合いから飛び退いた。
私?私はそういうのできないでビクッとするだけね。
ビビったふりしながら彼の間合いの中で突っ立ってまーすねハハハ。
「お目々パッチリ、正気も正気よ」
そしたら屍澄真さん、そんなか弱くてどんくさい無力な私にニヤッとして手を伸ばし――
――まるで荷物にするような手付きでポンポンと私の頭に手を置いてきた。
え、お身体に触られてて草。
あ大丈夫ちゃんと怯えてるよ目ぎゅってして。
「かぐら…!お前が忍刀を手にした今、その時が来たのさ。
この子がその証人さ」
屍澄真はグイッと私を腕の中に引き寄せ、首元に腕をかけてきた。
力を入れればキュッといっちゃうね。うん。
「火影の息子を、そのお友達の前で斬って、宣戦布告だ」
笑いを堪えるのに必死でプルプルしてる私をキッチリ怯えてると判断してくれたようで拘束は緩い。
から。
「~~ッ!」
「!」
恐怖が限界に達したふりをして、ズバッと脱出してみた。
首元に回っていた腕は『アカデミーの』私の腕力でも簡単に押しのけることができた。
「號!大丈夫か!?」
んでそのまま飛んで、ボルトの斜め後ろ辺りに着地してみた。
「ハハハッ!なんだ動けるじゃねえか、そうでなくちゃな、お嬢ちゃん」
屍澄真は特に気にした様子も無く、私の勇気を称えるように笑い声を上げていた。
「さっきからなに言ってんだてめえ!誰が戦争なんか!」
「そうです屍澄真さん!せっかく世界は平和への道を歩み始めたんだ…!」
そして私という閑話休題を挟み、物語は再開する。
「――全部方便なんだよ!長十郎は今のやり方にあてはまらない人間は全員排除するつもりだ」
とか。
「屍澄真さん!ずっとオレをかばってくれたことは感謝します。でも、今のあなたに従うことはできません!これ以上問題行動を続けるようならオレはあなたを罰しなければならなくなる…!」
「罰ゥ?ハッ…罰を受けなければならないのは長十郎のほうだ」
屍澄真さん所々エッチなことするよな。
かぐら君のほっぺ触ろうとしたり、今みたいにかぐら君の耳元に口を寄せて囁いたり。
「長十郎は…刺客を使って反対派を斬っている」
「…!?」
「おい、かぐら!どうした!?」
あいつホモか?
ボルト無視してまたボソボソ言ってら。
「―――オレたちはそんな連中の無念を晴らすために、革命を起こすんだよ!
さあ来い、かぐら!…分かってんだろ」
はい急にチャック下げてパイスラ見せつけていくゥ。
ごめんボルト側からしたら完全に露出狂の仕草だよ屍澄真さんェ…。
「…!」
「お前が付けた傷だ…あの日からオレはお前に『ゾッコン』よ…」
ごめん笑っていい?
折角収めた笑いがまた湧いてきてどうしたらいいの私。
「どんなにていよく取り繕っても、お前はこっちの側なんだよ」
「……っ!!!」
「かぐら!どうした…!?」
膝から崩れ落ちたかぐら君のただならぬ様子に、ボルトは思わずと駆け寄った。
そして屍澄真にメンチ切って指差した。
「おいオッサン!」
「悪いな。こう見えてもまだ18だ」
オッサンは嫌だったらしい屍澄真はチャック上げながらもすかさず、淡としたトーンで告げた。
「え」
そしてボルトは一瞬固まった。
そして私は笑い息が若干鼻から漏れた。
ウン気付かれてないなセーフセーフ。
「…オレのダチを、ワケの分からん理由でそそのかしてんじゃねえぞ!」
「『ワケの分からん』か…」
気を取り直して一触即発な。
「…それはお前がぬくぬく温室で育ったボンボンだからだよ」
「うるせェ!!」
そして戦闘開始な。
屍澄真の剣技に身のこなしと、ボルトの影分身に雷遁手裏剣がぶつかる。
「どうだ!これなら刀じゃ弾けねえだろ!」
「面白え…。そうでなきゃ殺しがいがねェ…」
「……屍澄真…ッ」
「フッ…」
さて、私はどうしようかな。
「…屍澄真『さん』だろォ!?」
サンダーとデコ助どっちだと思う?