□17 修学旅行編船上まで[10p]
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ちっす。
本体の私です。
水月にサスケのお話せびって空気流そうとした私です。
あのあと無事に比較的子供に聞かせられるレベルのライトなサスケの昔話を聞いて、ひと段落してお会計を終えたところです。
いやー。
最初のうちだけはサラダちゃんも私を気にしてたけど、サスケの話が面白くなってくるとすっかりそちらに夢中になってくれた。
逃避の心理もたぶん働いて。
そんなわけで気まずさもなく店先へ出て、解散となった。
「それじゃあね」
「はい。その、今日は色々と…ありがとうございました」
頭を下げるサラダちゃんの言葉を受けながら踵を返した水月は、そのまま後ろ手をひらひら振っていた。
そして、あうんの門の方向に去っていった。
「またね、サラダちゃん!」
「…ああ、うん」
私は、もちろん水月を追い掛けて付いていった。
嫌そうにクソデカ溜息しとる水月の隣に並び歩きつつ、私は百両札を差し出した。
「はい水月。私の注文分」
「ん」
お金は大人しく受け取るらしい。
それから無言で一緒に歩き、あうんの門で水月を見送った。
「またね水月ゥ!」
「……ハァ」
手をぶんぶん振ってみたが、足を一切止めることも振り向くこともなく行ってしまいました。
うんうん。
やはり私のハニーは、こうでなくては。
どうか、このまま私を好きにならないでおくれ。
他者の恋心を受け止められるほどの甲斐性は、私にはない。
母とは違う理由ではあるが、私も……その人に好かれることはないと確信できているからこそ、全力で愛でて好意を叫ぶことができるのだから。
あ、薔薇捨てた。
こっから見えなくなったとたん即座に捨てた。
そんでもって私に対する悪態よ。よーくきこえとるぞ。ウヒヒ。
壁に耳ありならぬ、薔薇に耳ありじゃぜ。