□16 緋色の花つ月編終了まで[10p]
ドリーム設定
□登場人物名(25文字)□このブックはドリーム機能を使用しています。
名前を入れると、登場人物に自動変換します。
より楽しく読むために名前を記入して下さい。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
この後。
全てが原作通りに進んだ。
シンのアジトでドンパチやって。
クローンの反乱…あ、そういえばオリジナルから生まれたシン一人少なかったです。
私がチャクラ吸ったやつ。
皆の戦いぶりも、隠れた右目の下に発動した瞳術でしっかりじっと見て。
物事が片付いたら、ナルトが代表のシン達に児童養護施設の場所を教えてそこに向かうように言って。
サスケの須佐能乎で帰った。
その際、
ナルトは影分身を二つ出してから須佐能乎に乗った。一人は一足先にカブトの居る養護施設へ向かい、もう一人はシン達の誘導のため。
私はシンの一人にちょっと質問してから須佐能乎に乗った。
質問というのは勿論、私が倒したシンについてだ。
聞くに、意識はすでに戻ってて、今は準クローン軍の最後尾に参加してるって。おったんか。
感情を覗くに、まだ彼フラフラで喋れなくてほぼ戦力外故らしかった。だからオリジナルシンにも意識戻ったことは伝えてなかったとか。
あーよかった意識不明のまま『ナルトの威圧未体験だったので敵対離脱します』とか『ナルトに怪我を気遣ってもらって懐いて会話解禁された瞬間あらゆる余計なこと喋くっちゃう』可能性はなくなったわけだ。
なら術式刻み直す必要も、わざわざ呼び出して目立たせる必要もないので。
生きてるだけでもう満足とだけ伝えて、須佐能乎に乗った。
そして帰ってきた木ノ葉の里。
あうんの門前で、またちょこちょこあって解散した。
チョウチョウちゃんは痩せたチョウジと居合わせたいのと一緒に秘術について話しながら歩いて行った。
ナルトには養護施設の住所を聞いて、然り教えてもらってから別れた。
サスケ家族三人は写真屋へ行ってた。
家に帰れば、いつものように兄さんが一人。
「おかえり、號」
「ただいま、兄さん」
兄様は来ていなかった。
首飾りハデに使ったから様子見に来ると思ってたのに。
「また出るの?ああ、髪を直してくるんだね」
「あっはい」
なら私はまた出かけ直して裏山へ。
日が高いうちから家ですることないし、駮の世界で修行をした。あと切った髪のチャクラ回収と伸ばし直し。
少ししてハオリさん現れたので状況報告と、水月と戦った鉛分身の記憶踏まえて新術の相談をした。
――何?水化なら鉛より蒼鉛?ビスマスは水と同じ異常液体かつ鉛に性質が近いからおすすめって…それとも、え?いや、セシウムは扱い辛さクソ過ぎるから遠慮しますってばえっ何でこんなこと知ってるってそりゃ前世で――
相談と議論は日が沈むまで続いた。
…ん?
……展開すっ飛ばし過ぎ?んなこと言われても。
なんもなかったし。
髪も元通り。
何事もなく、三日月が登って沈んだ。
翌日。
まだ休日。
サスケが出立するんだっけ。
朝飯食いながら瞳術で新うちは一家の様子を覗き見る―――。
「何見てるの?またすぐ出かけるの?」
「ああ、うん。食べたら出ますね、今日も美味しいご飯ありがとう兄さん」
「うん。タケノコのおかか煮が特に気に入ったみたいだね」
「あ、はい」
「……號のためなら、何度だって記憶を消すよ。多分、すでに」
「あぇ!?」
兄さんは急に瞳術を発動して見つめてきた。つまり覗けと。
伝えたいことを覗けば、彼は私が何度も彼の菌に対して幻術を用いていることを知っていた。
トワニとして、若干ゃマズい行動をしていることも。
彼が今、自分の記憶を消して書き換えようとしていることもわかった。
それに。
「えっ、兄さん、えっ…?」
「號が好きだよ」
暮らしているうちに世界一愛するようになったと。
好きに生きて欲しいと。
父や兄より、私が大事で、だから父や兄に悟られないように記憶を改変するのだと。
それが私のためなら少しも怖くないと。
「號が一番だから、大丈夫。どうなったっていい」
心を読む一族だから、こうでもしないと欺けないのはわかるが…。
意思が伝わってすぐ、彼は、設定を込めたチャクラをシュルシュルと展開した。
そして兄さんは、そのまま己自身に術をかけた。
目の前で、すっかり別の感覚になっていく彼を見届けた。
いや…えっと、いや…。
瞳術の消えた瞳で兄さんは微笑んだ。
私は微笑みを返し、箸を進めた。
タケノコが美味しい。
家を出て、家から遠ざかったところで、私はいつものように菌に幻術をかけた。
「いや怖い怖い怖い。完全に父似だわあの人。献身えっぐ、危うさえっぐ。え、大丈夫か私いつか母さんの二の舞なる可能性微レ存なのでは…?監禁ENDフラグなのでは…?」
そして抑えていた感情の蓋を外した。
「たすけて祖父上享年42歳……なにげフガクさんより長生きなんだよな確か…享年に現れる強かさンそりゃあもうタジマおじいちゃまゴホン祖父君の麗しさと言ったら美しく端正かつ精悍でありながら神秘的で品位と威厳溢れるなかで得も言われぬ妖しい色気が薫ってくる…戦場の中で嫣然と佇むっていうか佇んで欲しい願望アアそのお姿はまさに存在そのものが生きたうちはの究極芸術。でも体重ガリッガリなんだよな…つまり危うげな華奢さまであるとか強すぎか?いやでも流石に心配なるレベルっていう……しかしうーんなんで仏間は享年不明なんだ…」
「何してるの?」
「こっちの台詞なんだよなぁミッキー」