□15 緋色の花つ月編途中まで[8p]
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――そもそも。
サクラの立ち位置とちびシンの動きは原作通りなんだけど。
だからって完全原作準拠でなくてアニメ要素も混じっててさー。
もうわけわからんわって、シナリオについてハオリと何度も言い合ったけど言い足らんわ。
さらにイレギュラーが起きるしでもうこれもーわかんねえな。
いや、母の時代からイレギュラーは起きていたが。
予測し辛くなるからさー。
トキ姉様が開眼した瞳術上位互換じゃあるめぇし。
戒律、智慧、禅定。
母と義父は戒律。簡単に言えば無効化。
トキ姉様は智慧。簡単に言えば未来視。
三つめの禅定は……と、今そんなことどうでもいいな。
「ええ!?上の階にもあの時のやつがいたってことお?!…何も聞こえてこなかったのに、どうしてあちしを呼ばなかったの號!?」
「いったい、何があったんだってばよ、號」
「いやあ」
私が下にゆっくり降りていった頃にはお話もアニメ風にひと段落した感じで。
まずはこの塔で一休みして回復しよってことになったみたいですね。
「塔の上の景色とか、格言の掛け軸とか何かサラダちゃんを慰められるようなもの探してたんですけどね…そしたら鉢合わせたというか…。私やチョウチョウちゃんも火影に守られたってことは、人質として使えるって言って」
「……!やっぱりか」
「けど、彼は何とか撃退できました。そして、顔は似ていましたし彼も、うちはシンと名乗りましたけど……けど、私の髪を切ったうちはシンとは明らかな別人でした。実力も、記憶も、戦い方、武器も…」
「同じ顔に、同じ名前の別人……双子ってこと?」
「わからないことだらけだな」
「もひとつ聞いていいか?」
「はい」
「どうしてお前は、自分で倒したシンを外に投げたんだ?」
「あれは…気が付いたらシンを倒していて、けどいつ回復してまた襲ってくるかわからなかったから放置もできず…それで、外には七代目が居ることを思い出して外に出そうと思い至って…」
「…それで出てきたって訳か」
「はい。彼を抱えて階段を降りていくほどの体力は残ってなかったので……、いっそ投げました」
「なら、なんであの場所目掛けて投げたんだってばよ?」
「外の様子を見ればこっちでも戦闘があったのだとひと目で分かりましたので…倒した敵を一か所にまとめているようだったので、その近くに投げたんです」
「……なるほどな。うちはシンは、外の襲撃でオレとサスケをおびき出し、その裏で人質を得るつもりだったわけか」
「そいつが弱かったのは、不幸中の幸いだったな」
「そうですね」
適当に誤魔化した。
ひと段落して月が顔を出した頃には大蛇丸のことが話題に上がった。
かつてダンゾウが大蛇丸から受け取った腕と類似した腕を持つシンについて、彼なら何か知っているはずだと。
そんな話をして、明日の行動は決められた。
やがて一日の疲労を癒すため、ナルトとサスケが交代で見張り番を立てつつの就寝となった。
明日の朝は早い。
「――ひとつ確認したいことがある。あの號とかいう子供のことだ」
それは知っているが、気配を断ってうろつかせていた鉛分身の耳に、気になる話し声が届いたのだからしょうがなかった。
瞳術を発動し、その現場を視認する。
塔の屋根の上。
「あれは…マダラとコウの子か」
「……ああ。そうだ」
月は高く登っている。
塔の屋根の上から見る月も、地べたから見た光景とさして変わらないな。
そこに立っていた大人二人。
話題は私。
「――なぜ無害と言い切れる。体表どころか内臓まで術式にまみれ、戦闘経験を感じさせる身体つき、違和感のある身のこなし、確かな禍々しさを秘めたあのチャクラを持っておいて…戦闘力はアカデミー生レベルだと?」
「わかってる。けど、洞隠れの里…トワニの習慣は『平凡』だ」
「あの、底知れない不気味な小集落か」
「そう言うなって、親切で穏やかないい里じゃねーか。
……あそこは、対之のように、目立つことや名を遺すことを良しとしない里だ」
「知っている。オレも訪ねたことくらいある」
「だったらさ、わかるだろ。あの里で育った號がもしも実力を隠していたとして何もおかしくはねえし、號を害とみなす理由にゃならねえってばよ。
ましてや暴くなんて絶対ダメだかんな!そもそも號をここまで育て上げたのは、洞の長と、號の兄貴達だぞ!」
「……!」
「皆、號に流れる血……誰と誰の子供なのかって事ばかり気にするってばよ。もちろん、その気持ちがわからないなんて言わねえ。
けどさ……当の號は、そのどちらの声すら知らず、一切の関与もなく、別の人間の元で育ったんだってこと……せめてサスケには、わかってほしいってばよ」
「……コウは依然失踪中……不可侵条約も健在か」
「ああ」
「……。……わかった、お前に任せる」
「!」
「だが。父親の存在、その経歴、封じられた輪廻写輪眼…それらを知っているマダラの娘が、うちはの子供に付きまとっているという事実…これを全く気にするなというのは、あまりに無理がある。あの装束も含めてな」
「そりゃまあ、確かにな…」
「気になることもある」
「なんだよ?」
「いや、これをお前が知る必要はない」
「はあ!?これ見よがしに気にさせといてその言い草はねーってばよ!」
「黙れ」
「んなっ!?」
「もしサラダに何かあったら、ただじゃ置かないからな」
「…!……んなことわかってるってばよ。サラダも號も、それにチョウチョウだって、オレの家族だ。どんと任せとけ」
でもナルトお前そんなこと言って、ハオリの件で私のこと半信半疑じゃないですか。
なんてね。
ポン、と。
私の肩に手を置き、慰めるように微笑んできたナルトの影分身に対して、そんな野暮は言わないが。
うーん結構うまく隠れてたつもりだったのにやっぱバレるかぁ。
修行が足りんな。
私は諦めて隠れ蓑の術を解いた。
ナルトに一礼してから、静かに鉛分身を解いた。
はー。
とりあえず寝た。