□15 緋色の花つ月編途中まで[8p]
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さらに翌朝。
サラダちゃんがバーガーショップにおるのでそこへ向かってまーす。
「うわびっくりした」
「こちらの台詞だが」
「全然そういう感じには見えませんけど…」
その途中でかぐや君とマギレ君に出くわしました。
「朝っぱらから何してんのお二人さん」
「いや…休日なのに朝早くから修業しなくていいなんて久しぶりで…」
「あれ、そうなの」
マギレ君にも休暇あげたんだハオリさん。
「はい。でも身体が落ち着かなくて…散歩してたら…」
「これから修行に行こうとしていた俺と出くわしたんだ。せっかくだからこれから腹ごしらえをしてから組手することになった」
「ふーん」
「たしか號さんは今日、大事な用事があるって師匠から聞いていたんですけど…」
「ん、うん。今から一泊いくとこ。暇なら来る?命の保証はないけど」
「悪いが、急に一泊は無理だな」
「マギレ君は?」
「ボクも…まだチャクラコントロールでの肉体強化を無意識にするところがあるから…行ったら良くないって…師匠が」
「あー」
確かに怪力マギレ君を披露しちゃったら、サラダちゃんがサクラちゃんの娘ェ!感薄れるか…。
「おっけー。ならしゃーないわ」
「はい、すみません……」
というか命の保証ないって突っ込まないのなお前ら。
「……」
「…」
トコトコ。
なんか行く方向同じくない?
「……どうしてついてくるんだ?」
「いやこれからそこのバーガーショップ入るからですけど」
「奇遇だな」
「なるほど?」
「うん、奇遇だね」
「なんで一人増えてんの?」
「さあな」
「うわっミツキさん…!」
ということでなんやかんや、四人で入店しました。
ボルトいないのになんでいるの?暇だからボルトの好きなものを食べに来たってことなの?
とりあえず私は何か食う気ないので、注文カウンターの列を無視してささっと席に向かった。
チョウチョウちゃんとサラダちゃんが座ってるテーブル席の隣にあるテーブルに。
……座ったはいいけど話に夢中で気付いていないご様子。
折角なので気付くまで待ってみることにした。
「――あん時の手の感触、今でも覚えてんだ。あのイケメンマッチョこそ、あちしの本当のパパかもしんないんだよね」
「それって、悲劇のヒロイン症候群ってやつだね」
あっミツキ入ってった。
流れるように女子二人のテーブル脇に立って。
手ぶらってことはマギレかかぐや君に注文押し付けたか?
「はあ?」
「年頃の女の子に無自覚におこる、いわば…自己確立のための症状かな」
「ミツキあんた何様!?何その上から目線!」
まあ急に現れてそんなこと言ったらそうなるわな。
それにお前いっつも急に来るからもうみんな突然のミツキに慣れちゃってるし。
「消えな!デリカシーゼロ男!……ったく、こっちは真剣に悩んでんのに!」
消えろって言われて大人しくこっち戻ってくるのは草。
そのままミツキは無垢に首を傾げて、私の前に着席した。
「おかしいな。一瞬で悩みが解決できるアドバイスだと思ったんだけど」
「さようか」
お前にとってはそうなんだろうよ。
だが、皆、私の一族ではないのだから。
他意がなかろうと、善意だろうと、受け取り手にとっちゃそれを知るすべはない。
「あ!號じゃん!」
さてミツキに話しかけられたことで、女子二人も私の存在に気づいた。
丁度良く、背後からは先ほど一緒に歩いた足音も近づいてきている。
「ここに座られていたんですねって…あれ?」
「それにマギレと燈夜!?あんた達そんな仲だったっけ…?」
「いや、普通に偶然だが」
タイミングよく集結しちまった。
まあ普通に私達四人抜きでチョウチョウちゃんとサラダちゃんは話を進めてたんだけど。
父を探す旅に出るって。
それだ!と、サラダちゃんが店を飛び出して行ってのを見計らって、マギレ達と別れ私も退店。
支度と着替えを終えたサラダちゃんがやってくる予定の、里の門付近で待機した。
あうんの門は相変わらずでかい。たくさんの人を迎え、それ以上に送り出した門だ…。
ええ、ミツキと一緒にしっかりお話ガン聞きガン見してたので、もちろん私がついていってもおかしくないよな!
私はサラダちゃんが大好きという認識で通しているし。
サラダちゃんもチョウチョウちゃんもしっかり支度してワンショルダー背負ってくるけど、私は手ぶらで突っ立った。
絶対汚すし。ワンショルダー。綺麗にするか新しく作るの面倒なの。
安心してくれ。相変わらず全身口寄せ術式まみれなので。
手裏剣ホルスターに兵糧丸も入れてるし。
「いや……絶対来るとは思ってたけどさ」
「ん!!」
やがて背後からやってきたサラダちゃんに私はニッコニコで振り向いた。
岸影様ルックにちゃんとお着換えしてるヤッターマン!
「百歩譲って、一緒に行くとしても?手ぶらはさすがに無計画すぎ…!」
そんな彼女は額を押さえながら溜息を吐いているわけだが。
「兵糧丸もってるよ」
「……なら、いいけどさ」
じとっと見てくるサラダちゃんだったが、すぐにはっとしたように別の方向へと意識を向けた。
まるで弾かれるように。
その先にはもちろんナルトとシカマル。
うんうん。これからサスケと落ち合うっての聞いちゃってたんだもんね。
ところでチョウチョウちゃん来てるよ。