□14 緋色の花つ月編開始まで[8p]
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太陽が沈む。
月が沈む。
流れる。
下る。
経つ。
痛みが積み上がる。
伸ばせる分野を見つけて伸ばしていく。
伸び悩む。
痛みを与えられる。
別の分野をする。
伸び悩む。
痛みを与えられる。
もともと伸び悩んでた方の分野を再開する。
少し進んでまた伸び悩む。
痛みを与えられる。
頭を回して質問をする。
答えを貰う。
また伸び始める。
「そろそろ来るわよ」
「はい?」
「外伝、七代目火影と緋色の花つ月」
「えっもう?早ない?」
「情報収集に走らせてた分身の目に予兆が映ったわ。サラダとチョウチョウが今、そのやり取りをしてる」
「チョウチョウちゃんが自分とパパ似ていないって?」
「後でその発言もするけど。まあ、そのちょっと前の雑談ね。サラダが、忍者って響きダサイ的な事を言ったわ」
「そんなこと言ってたっけ…?」
「言ってたわよ。アニメでは口で。漫画ではモノローグでね」
「そっかぁ……んー卒業までまだまだ遠いのに…。こんなに早いってことは、やはりア二影様の影響ですかね…」
「それ以外ないわね。アニメだとこのタイミングだし。……岸影様のえがいた外伝がアニ影様とあなたの存在で、どう変わっていくのかって思ってたけど、うーん、もう完全にアニ影様バージョンなのかしら…?」
「あー…今までもアニ影様の独壇場でしたもんね」
「そうね。鵺編までは小説の要素も混じってたけど、以降はすっかりなくなっちゃったし」
「ままええわ。ついにあのベリーキュートな三十路水月に逢える……フフフフ……ククク…」
「雷遁の稽古、気合入れてたものね」
「エヘヘ…三十路の水月を『こんなに』してやる……ウフェフへへへへ……」
「ところで、今その予兆のとこに鉛分身、乱入させてもいいわよ」
「え、いいんすか」
「ええ。サラダとチョウチョウがその話をしてる店の裏までポンと飛ばしてあげるわ」
「しかしここまでアニメ色が濃いと知ったら…あの岸影様黙ってませんね」
「ちょっと待てよ!」
「何です?!」
「小説の作者の名前思い出した!たしか重信 康(シゲノブ コウ)!だから…重(シゲ)影って呼べばいいのでは…!?」
「なるほど…ここまで小説の展開を覆されてるとなったら…あの重影様黙ってませんね」
というわけで。
「え、うち…?」
「似てたりすんの?パパに」
「……よくわかんない。物心ついた時から――」
「あーーっれ!!サラダちゃーん!」
乱入しました。
「げっ!」
「うわっ出た!ソッチ系!」
「えめっちゃ失礼で笑うんですけど。…あれ、向こうにいるのチョウジさんじゃん。こんにちはー!」
なんか嫌がられた&誰かこっち見てると思ったらチョウジだったのでそっち行くことにした。
「こんにちは。君は確か…以前一楽で会ったチョウチョウのクラスメートの……そうそう、號さんだったかな」
「はい。奇遇ですね、そこのチョウチョウちゃんにご用ですか?」
「うん。これから修業を見る約束をしてるから迎えに来たんだけど……話し込んでるのか、呼んでも来てくれなくて…ちょっと待ってるところなんだ」
「なるほど。確かに二人話し込んでましたね。見ての通り私が割り込んでったら嫌な顔されちゃいましたし」
「ちょっと、いくらあちしに相手して欲しいからって、親からいこうだなんて……流石に怖いわ」
「あ、チョウチョウちゃん」
「ははは…ごめんねうちのチョウチョウが…」
「どういう意味よパパ?」
「いや、何でも…。とにかく、話は終わったみたいだね、それじゃあ行こうかチョウチョウ」
「ちょっと、仕切らないでよ!…じゃあね號、席は譲ってあげるけど、サラダに変な事しないこと!」
「ああうん、ありがとう。またね」
ということで秋道親子を見送ってサラダちゃんの元を向いたら。
「およよ」
何か考え込む様に、空のお皿を見つめていた。
ちなこの店は前払いなのでチョウチョウちゃん食い逃げではないです。
とりあえずチョウチョウちゃんがさっきまで座っていた席についてみたら、お店の人がお皿下げに来たので、冷茶1杯一口饅頭2個のセットを注文した。
「お待たせしました。一口饅頭と冷たいお茶です」
「ありがとうございます」
金払ってすぐに来た。
「はい、片方どうぞサラダちゃん!」
「……ねえ。號のお父さんって、どんな人?」
「うん?なになに私の家族に興味が!?これは実質プロポーズなのでは…!いやー参ったなぁー!」
「はぐらかさないで。今は故郷の里に居るんでしょ?会いたくなったりしないの?」
「サラダちゃんが居るからね!それよりサラダちゃん、なんか落ち込んでるみたいだけど、そういう時にお腹を空かしちゃだめだよ?ほら一口饅頭、あーん!」
「……いらない」
「ガーン……死のう……」
手に取った饅頭を皿に戻して、大袈裟に突っ伏してみた。
「えっ……ち、ちょっと、そんな落ち込むことないじゃない」
「サラダちゃんに嫌われた……私の身銭から出たもの全て汚物って言われた……生きる意味とは……」
「いや一言も言ってないんだけど!?」
いわゆる柱間の真似っこなんだけど。
めちゃいい反応貰えた。
「ほ、ほら、食べるわよ!食べればいいんでしょ!?」
「……うん」
「えっヤダちょっと、泣いてるの!?こんなことで泣かないでよちょっと!?あ、ほ、ホラ、じゃあこれからデート!デートしてあげるから!私今日暇だし!ね!?」
「ほんとぉ…?」
「本当!ほら、だから泣き止んでってば…ほら、このハンカチ使って」
そんな感じで上手くはぐらかせた。
ちなみにこちら、勿論ウソ泣きです。水遁、ウソ泣きの術。
いやー、親と似てるのか聞かれると思ったのにどんな人とか会いたいかなんて聞かれたら困るしかない。
言ってもいいけど、この外伝が終わってからじゃないとサラダちゃんの現状不満が減っちゃう!減っちゃう!
ちなみにこの後、変に娯楽施設行って娯楽の味を知りたくなかったので、手裏剣術を教えて貰うことにした。
「號、今の感覚!その調子!」
「ふぁい!」
休憩挟みつつ、日が傾くまでずっと。
「見直したよ…意外とやるじゃん號。まさか今日一日であんなに伸びるなんて…才能あるんじゃない?」
「そんなそんなそんな!!サラダちゃんが教えてくれたおかげだよー!」
「はいはい。じゃ、もう私は帰るから」
「うん!ほんとにありがとう!またねサラダちゃん!大好き!」
「…はいはい……」
そしてやっと鉛分身を解除した。
持続性、任意タイミングでの記憶送受信、ヨシ!